この3時間はちょっときつかった。[午前十時の映画祭(63)]

 きのうに続いて、午前十時の映画祭鑑賞です。本日は《青の50本》なので、六本木へ。陽気がいいので心置きなく自転車で出かけられるのが嬉しいったら。

 作品は、イタリアの巨匠ルキノ・ヴィスコンティ監督が、革命を境に没落の気配を漂わせる貴族社会を描いた『山猫 イタリア語・完全復元版』(Crest International配給)

 ……うーん、これは私にはちょっと辛かった。細部に気を配った美術、奥行きを感じさせる演出など、確かに上質ですし価値は高い、というのは解るんですが、如何せん目を惹くような展開がなく、また私の琴線に触れるような描写も乏しかったので、3時間という尺は手にあまりました。日本で最初に公開されたときは20分ほど短かったそうですが、そのくらいのほうが映画としての牽引力は高かったのでは、という気が。

 鑑賞後、いつも通りうどん屋で昼食を摂って帰宅。……夏の盛りに10時から3時間上映、それで食事を済ませてから家路に就くと、移動中がちょうど暑さのピークに達しているわけで……昼寝をするとなかなか目が醒めないほどにグロッキーになったのでありました。故に『シェーン』の感想を仕上げるのに手間取ったというわけで。

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