このところ、大成龍祭のついでになるべくもう1本拾おう、と毎週のように時間割と格闘してます。そうでなくてもこれと午前十時の映画祭のために毎週2回六本木に来ているのに、このうえ六本木単館で観たいものがかかってしまうと、週に3回駆けつけることになる。もう六本木まで自転車を漕ぐことはさほど苦にはならなくなりましたが、同じ3回映画館に行くなら、1回は違うところに行きたい。今日は幸いに、非常に都合のいい時間割が組めたので、睡眠時間含め調整してお出かけです。
大成龍祭2011のまえに鑑賞した本日1本目は、3世代のギタリストが集結し、彼らのバックグラウンド、音楽観について語り合う様を追ったドキュメンタリー『ゲット・ラウド ジ・エッジ、ジミー・ペイジ、ジャック・ホワイト×ライフ×ギター』(Asmik Ace配給)。
メインである3人いずれもちゃんと聴いたことがあるので、どういうドキュメンタリーになっているのか興味を惹かれていた作品なのですが、想像以上にいい。ギターを弾いたことがある者なら観ていてニヤニヤせずにいられないエピソードの数々、3人それぞれに方向は違えど濃厚なギターへの情熱、音楽に対する想いが伝わってきて、ガツンと来ます。3人のきちんとしたセッションはラストだけですが、随所でギターを弾く姿のまあ愉しそうなこと。ドキュメンタリーとしてもまとまっていますが、やっぱりこれは現役でも元でも、ギター小僧にこそお勧めです。
エスカレーターを降りて、既に開場済のスクリーンに飛び込み、続いて本日の大成龍祭2011へ。作品は、ジャッキー自身がお気に入りのひとつに掲げる彼流トレジャー・ハンター映画『サンダーアーム/龍兄虎弟』(東宝東和配給)。
冒険ものとしては支離滅裂、強引な筋運びなんですが、この作品の場合、あまりにも果敢すぎるスタントやアクションでもう充分、という気分です。だって、これでジャッキー、頭蓋骨を割って生死の境を彷徨ってるんですから……いや、そういう豆知識などなくても、冒険ものの醍醐味とジャッキーらしいユーモアと外連に満ちたアクションは存分に堪能できるので、やっぱりいい作品です。実はこれにも必然性のないお色気はあるんですが、上に感想をアップした『プロテクター』よりも遥かに健全だし。
どーでもいいですが、『ゲット・ラウド』を観終わって、こちらの本篇が始まったら、ジャッキーがトレジャー・ハンターになる前にバンドの一員を務めていた、というくだりがあってちょっとズッこけました。……ごめん、アレを観たあとでは、あの演奏はショボすぎます。
午前中は滞っていた作業を進めるのに費やしたので、帰宅後は取り急ぎ『プロテクター』の感想を仕上げて、それから入浴。よーやくこの記事をアップするところまで辿り着きました……更新がぜんぶ済んだら、また作業でふ……。
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