人生初サイレント……のはず。

 今年2度目の映画鑑賞は、有楽町スバル座へ。昨年末に鑑賞した『七人の侍』と同じく、“オールタイム ベストムービー イン スバル座 メモリアル65TH”上映作品目当てです。年明けから既に通常上映が始まっているのですが、今月20日まではモーニング・ショーの形でイベント上映も続いています。今週と来週に上映される作品は、ちょうど観たかったものだし、現在上映中のものは明日で終了となるので、やや駆け込み気味で鑑賞。

 作品は、チャールズ・チャップリンの代表作のひとつ、盲目の少女のために献身的に尽くす流れ者の姿をコミカルに、それでいて切なく描いたサイレント時代末期の代表作『街の灯』と、初期の短篇『犬の生活』(2作とも、角川映画配給)の同時上映です。たぶん人生初、劇場で鑑賞するサイレント映画……いや、スタイル的にサイレントに近いものはあったかも知れませんが、その時代まっただ中に作られたものを映画館で観るのは、間違いなく初めて。

 名前は知っていても具体的な内容は知らないままの鑑賞だったのですが、観終わって、この2本をセットにしたことにすごく納得がいきました。『犬の生活』と『街の灯』は、基本的な構造が一緒なのですが、後者で題材を更に掘り下げる形になっている。そのくせ、コメディ部分のアイディアはまるで違っていて、チャップリンが如何に真摯に映画を作っていたかが窺える。さすがに2時間ずーっと台詞なし、というのはちょっときつかったのですが、非常にいい経験でした。出来としては、のちの『独裁者』や『ライムライト』のほうが上だと思いますが、傑作と称えられるのも解る。

 今日は家に弁当があるはずなので、まっすぐ帰宅――する前に、久々に伊東屋に立ち寄ってお買い物。ずっと使っていたボールペンが無くなり、その後別のものに替えてもいまいち納得できないので、とうとう大手に縋りました。替え芯の挿入が簡単、しかも構成が自由自在、というタイプのがあったので、思わずこれで3色のを作って購入してしまいました。……ずっと油性を使っていたのに、買ったあとで水性だったことに気づいて若干凹みましたが、まあしばらくこれでやってみます。ちなみに芯のヴァリエーションとして、シャープペンシルがあるだけでなく、タッチパネル用のタッチペンもありました。ちょっと興味惹かれましたけど、今日は黒・赤にシャーペンの構成で決めてしまったので。

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