年明け早々、色々とやることがあったり、『街の灯』を先に観ておきたかったなどの事情があってなかなか観に行けませんでしたが、作品の入れ換えギリギリの金曜日最終回に、どーにか午前十時の映画祭《赤の50本》作品を押さえてきました。……3時間10分という上映時間に若干尻込みしていた、というのもあるんですけどね。
作品は1945年のフランス映画、芝居小屋の芸人たちの入り乱れる人間関係を華やかに、しかし淡々と描く『天井棧敷の人々』(東和×東宝配給)。
すごーくクラシカルな芝居の魅力が詰まった作品、という趣。飾られた台詞を弄するかと思えば繊細な表情を駆使して、交わらない想いの切なさを静かに、情感たっぷりに描いていて、淡々としているけれど見応えがあります。個人的にはそんなにしっくりとは来なかったんですが、それでも3時間観るのは苦でなかったんですから、やっぱり名作であるのは間違いない。
……ということで、《赤の50本》上映作品のうち、観ていないのはあと1本だけになりました。来週分は昨年鑑賞した作品なので、締め括りは再来週になる予定――ただ、来週の作品も観に行くかも知れない。もう1回観たい作品なので。
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