今年に入って、何故か旧作ばかり観ておりましたが、本日はようやく封切りの鑑賞。しかもチケット購入の抽選に当たったので、今年初の舞台挨拶つきの上映です。
劇場は、TOHOシネマズ六本木ヒルズ。昨年末の予想では、午前十時の映画祭の上映がこちらで終了になるので、訪れる回数は減りそうだったのですが、今のところまだ最多ペース。
まずは本篇の上映です。『ウォーターボーイズ』の矢口史靖監督最新作、老人が中の人となったロボットを中心とする騒動を描いた『ロボジー』(東宝配給)。詳しい感想は既に書き上がっているので、のちほど。
上映後に舞台挨拶です。まずは作中のロボット“ニュー潮風”が登場して司会を務め……は当然せず、途中からフジテレビの笠井信輔アナにバトンタッチ。
登壇したのは、主演である五十嵐信次郎に実質ヒロイン格の吉高由里子、“開発者”である濱田岳、川合正悟、川島潤哉、そして矢口史靖監督。
見るからに出演者、監督の仲が良く、現場の雰囲気が良かったことが窺える舞台挨拶でした。主演の五十嵐信次郎は実のところ日本の音楽業界を牽引してきたミッキー・カーチスで、川合正悟は「惚れてまうやろ!」のWエンジン・チャンカワイ、なので両者の呼び名は“五十嵐さん”“ミッキーさん”に“川合さん”“チャンさん”が混在し、“岳くん”と呼ばれたりする濱田岳は隙があれば川合の腕をつねったり足を踏んでみたりする。
しかし一番面白かったのは間違いなく吉高由里子です。映画のなかではハチャメチャな役柄ですが、基本的に人柄でキャストを選んでいるという矢口監督、素の吉高由里子のキャラクターがほとんど作中と一緒でした。控え室にて、舞台挨拶の終盤で用いる予定のくす玉を、「引っ張っちゃダメだよ」と注意されているのにヒモを引っ張ってしまい、イベントの裏でスタッフが必死に補修する羽目になったんだとか。笠井アナの「ロボットに入れるとしたら誰がいい?」という問いに、「吉高さんが入ったら戦争になる」と他のキャストに言わしめるほどの天衣無縫ぶりが、この挨拶だけでも実感できました。
中盤には、作中でも登場した実在のロボットたちまでゲスト出演したり、と盛り沢山で、私がこれまでに鑑賞した舞台挨拶のなかでも1、2を争うぐらい愉しいイベントでした。最後には観客全員がお面を被って撮影に参加させられたり、今夜テレビで放送するための映像にも協力させられたり、なんてのもありましたが、そのためにわざわざプレスシートまで頂戴できた*1ので、不快感はない。いやむしろ、今日がTOHOシネマズデイで、通常のイベントよりも安く購入出来たことを思うと、多少無茶を強いられても充分お釣りが来てます。
*1:ここに“ニュー潮風のお面が仕込んであったのです。
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