最近、試写会に応募してもなかなか当たりません。それでも地道に、気がついたものに応募していたら、ようやく今日付けのが当たりました――ネットで応募をかけていたものではなく、たまたま観ていたテレビ東京の深夜番組のCM枠で募集していたものだった、というのがちょっと驚き。たまには違うルートでも募集を探してみるべきかも知れません。
会場は、皇居添いの通りにある東商ホール……正直に言えば、あまり好きな会場ではありません。座席の配置とスクリーンの高さが致命的に合っておらず、絶対に前の人の頭が邪魔になる。今日の試写で、音響設備もいまひとつ、しかもところどころで焦点がぶれて映像がぼやける、という始末で、どう考えても映画上映に向いている施設とは思えませんでした。音響はともかく、スクリーンの位置を調整するとかして、もー少し観やすくしていただきたい。
作品は、『ウォーロード/男たちの誓い』のピーター・チャン監督、ドニー・イェンと金城武、そして往年のスター俳優ジミー・ウォングまで招いた、ミステリーとカンフー・アクションを融合させた異色作『捜査官X』(Broadmedia Studios配給)。
綾辻行人氏もツイッターで「傑作」と太鼓判を捺されていたので愉しみにしてましたが、まさに傑作。序盤は推理とアクションを、クライマックスではドラマとアクションを絶妙に融合していて、その匙加減に痺れていたのですが、帰宅後よくよく考えると、実は序盤の描写と終盤の表現も非常に考え抜かれているのに気づいて改めて感銘を受けました。言ってみれば、カンフー映画版『ウォッチメン』とでも呼ぶべき作品なのかも。とりあえず、面白いことだけは保証する。21日より劇場公開です。
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