今日は映画館に行くつもりだったのですが、天気予報で告げているよりも雨が降り出すのが早そうな気配があったので外出を控え、代わりになかなか観ることの出来なかった月額レンタル作品をよーやく鑑賞。ニコラス・ウィンディング・レフン監督が世界的に評価された『ドライヴ』に先んじて撮った、北欧神話の影響を窺わせるファンタジー的ドラマ。
口を利かない片眼の戦士の奇妙な旅路を、説明を極力省き、映像だけで描き出す、という姿勢は立派ですし、『ドライヴ』に通じる奇妙な色使いと印象的な構図は興味深いのですが、如何せん話が伝わりにくい。あまりにも唐突な出来事が相次ぐので、いまひとつ展開に納得出来ないのです。不可解な出来事のなかには、北欧神話を下敷きにしているが故のものも含まれているのかも知れませんが、それを考慮してもちょっと説明が下手。ただ、作風はほぼ完成されていて、これが『ドライヴ』で一気に化けたように見えるのも当然かも、という気がします。傑作ではないんですが、妙に惹かれる不思議な作品。
先月はレンタル作品を鑑賞する余裕がなく、これも長いことほったらかしだったので、鑑賞後、感想のメモと粗筋を仕上げて、先刻さっさとポストに投函してきました。家の近くなので軽装で出かけたら、昼間はけっきょく降らなかったのに、このタイミングでぽつぽつと降ってくるという……今日はどうにも間が悪かった。
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