きのう発行したばかりのフリーパスを、さっそく連日活用です。まあ週末ですし、何かしら観に行くつもりではいましたが。
しかし午前中は、昨日の急な冷えがこたえたのか、ちょっと怠かったので寝て過ごし、昼頃から起き上がって感想書きを片付け、夕方にお出かけ。本日の目的地はTOHOシネマズシャンテです――お目当ての作品が1日1回上映になってしまっていて、席が埋まる危険があったため、念のために周辺のTOHOシネマズで同じ時間にかかる作品についても調べてありましたが、私好みの席は残っていたので問題はなかった。
鑑賞したのは、『ハート・ロッカー』のキャスリン・ビグローがウサマ・ビンラディン暗殺までの一部始終を、詳細なリサーチをもとに、ひとりの女性CIA職員の立ち位置から描き出した戦争ドラマ『ゼロ・ダーク・サーティ』(GAGA配給)。GAGA作品が続いたのは単なる偶然です……だってもともとこの作品はもっと早く観るつもりでしたし。まさか終了近くなるまでタイミングが掴めないとは思わなかったのよ。
監督の前作同様、中東の緊迫状態、そこに身を置くひとびとの狂気と紙一重の世界が実感できる重量級の作品――なんですが、しかし突き詰めると、この空気を可能な限り早く再現したこと自体に意義がある作品で、決して表現として評価される必要は無かった作品ではないかと。充分面白いし重みはありますが、アカデミー賞でほとんど賞に漏れたのも、別に不思議ではない、と個人的には思いました。賞を獲ろうが獲るまいが、価値は変わらない。物議を醸した拷問シーンは、しかし批判したひとは間違いなく観ていないと思う。なきゃ成立しない話ですから。
明日は別件があるのでさすがにフリーパスどころか映画鑑賞自体もしない予定ですが、明後日にもまたもう1本観るつもりです。有効期間のあいだに、出来るだけたくさん押さえておかねば。
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