見逃した奴を駆け込みで。

 先週土曜日新耳袋トークライブの前に鑑賞するつもりだった作品が、本日で最後の上映となります。ヒューマントラストシネマ渋谷でここ数年続けて催している、劇場公開の困難な作品をまとめてかける企画『未体験ゾーンの映画たち』の1本で、毎日かかっているわけではなく、しかも1日1回ぐらいしか枠がないため、どうしても私にとって好都合な上映時間は限られてくる。いちばんしっくり来るのが先週土曜日、その次が今日、というなかなかタイトな状況なので、観たければ今日出かけるしかなかったわけです。

 きのうぐらいまでは雨の予報が出ており、土曜日も出かけるつもりでしたから、最悪2日連続での電車移動を覚悟していましたが、いざ今日になってみると、ときおり陽射しが降り注ぐくらいの程良い陽気。依然として土曜日は雨の予報が出ているので、運動できる機会を逃すまい、と夕方から自転車にてお出かけ。……好きでやってることとはいえ、うちから渋谷まで自転車で移動するのはさすがにヘヴィなんですよ。なにせ、往復の時間を合計すると、お目当ての映画の上映時間を超えるんだぜ!

 先週、札止めを喰らったのがショックだったもので、少し早めに到着するよう移動しましたが、劇場のほうでもそれは悟ったようで、今回は3倍近いキャパのあるスクリーンに移っていて、無事に席が確保出来ました。満席、とまでは行かなかったものの、けっこう埋まっていたようなので、もーちょっと続映してくれればいいのに。

 鑑賞したのは、『CUBE』のヴィンチェンゾ・ナタリ監督最新作、霧の中に閉じ込められた家族を救うため、異様な謎に挑む少女の姿を描いたホラー・サスペンス『ハウンター』(KLOCKWORX配給)。『カンパニー・マン』以降、劇場公開されたナタリ監督作はぜんぶ観ているので、どーしても外したくなかったのです。

 ネタがすぐに解った、と考えるのは早とちりで、そうなった理由、そしてそこからの脱出に至るサスペンスがなかなか。説明不足じゃないかしら、とか最後はもっと込み入った、かつ仕掛けに似合わしい重みのある締めにして欲しかった、とか引っかかるところも多々あるんですが、音の数を絞って生み出す恐怖や終盤のサスペンス、シンプルだけど風格のある映像など、ナタリ監督らしさも随所に光る。なかなかでございました。

 鑑賞後はとにかくまっすぐ帰宅。昼間は暖かくても、帰りは21時前後になるので、たぶん冷えるだろう、と判断し、愛用のコートを着て出かけたんですが――まったく寒くなかった。家に着く頃には下着まで汗だくでした。これで明日は予報に雪のマークがついてる、ってどういうことだいったい。

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