……と言いつつ、今回はちょっと余裕がなかったので、とりあえず昨日までは蟄居しておりました。が、そろそろ何か観たい気分が募っていたところへ、何気なくスケジュールを調べたら、私にとって外せない作品が、観に行くつもりのユナイテッド・シネマ豊洲でこの金曜日が最後の上映と気づいてしまった。ちょうど現在、ユナイテッド・シネマではauスマートパス会員を対象に平日限定の割引を実施しており、いつも使っている割引と同額でインターネット経由の購入が可能でしたから、もはや何も考えず確保。
当日はかなり早めに現地入りし、劇場と同じららぽーと豊洲に入っているネットカフェで集中して作業……のつもりだったんですが、持ち込んだノートパソコンの出先でのネット環境整備が甘かったせいであまり進まず。結局、『バナナステーキ』の動画を眺めてるだけだったな、ほぼ。ずっと観る方法がなかったからいいんだけど。……DVD買えばいいんだけどね。
2時間ほどネットカフェで過ごし、同じ施設内のラーメン店にて夕食を摂って、いよいよお目当ての映画鑑賞です。作品は、ロバート・A・ハインラインの小説をスピエリッグ兄弟監督&イーサン・ホーク主演で映画化した、正統派SFサスペンス『プレデスティネーション』(Presidio配給)。『アンデッド』『デイブレイカー』のスピエリッグ兄弟作品とあっては観逃すわけにいきませんて。
原作未読ながら、仕掛けは最初の“告白”が終わるあたりでだいたい察しがついたんですが、様々な要素がじわじわと収束していき、最後にさながら運命に捕らわれたかのような結末へと辿り着く。パンフレットを読むと、どうやら基本的に原作を逸脱していないようですが、これを巧く処理できるのはたぶん、オリジナルで優れたアイディアを繰り出してきたスピエリッグ兄弟だからこそでしょう。いったい何を語ろうとしているのか? という点が明確になっていることを望むひとにはモヤモヤが拭いきれないでしょうが、しかし伏線を完璧に収束させながらも複雑な余韻を残す、まさに優れたSFの味わいに満ちた1本でした。未だに『アンデッド』を劇場で観なかったことを後悔している私としては、公開中に鑑賞できて良かった。
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