ほんとーは昨日、六本木まで行って観てくるつもりだったのです。が、毎月の通院にちょっと時間がかかり、しかも午後から風邪気味になってきたので、大事を取って出かけるのは取りやめました。
調べてみると、私のふだん行く劇場にて、お目当ての作品を3D、DOLBY ATMOSのセットで鑑賞できるのはこの水、木の夕方以降の上映を残すのみ。木曜日には外せない用事がありますから、今日をおいて他に機会はない。まだちょこっと気分が悪いのですが、出かけられないほどではないので、意地で出発……急に冷たい雨の降る陽気となったので、移動は電車です。
TOHOシネマズ日本橋にて鑑賞したのは、『マトリックス』『クラウド アトラス』のウォシャウスキー姉弟最新作、突如として宇宙を制する王家の後継者となり、一族の思惑に翻弄される立場となった女性の冒険を描くSF大作『ジュピター(3D・字幕・ATMOS)』(Warner Bros.配給)。
サンダンスでは途中退席が相次いだとか、日本の評論家も「神通力が消えた」とけっこう酷評を耳にしてたんですが、たぶん求めてるものが間違ってたんじゃなかろうか。特徴的なガジェットを無数に詰め込んだ、スペース・オペラ調のハーレクイン・ロマンス、という具合に捉えたらかなり見事な作品です。それでも、背景だけはしっかり組み立てようとしたことが祟って、個々の出来事や感情の繋がりが解りにくく雑然としてしまっているので、やっぱり決して出来はよくないんですが、スペース・オペラの魅力はちゃんと詰まっている。しかしいちばん楽しかったのは、王位継承の手続きをお役所然としたたらい回しで進めるくだりだったりする。
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[…] 原題:“Jupiter Ascending” / 監督&脚本:ウォシャウスキー姉弟 / […]