またぞろ終了ギリギリに。

 観ておくつもりだった作品がいよいよ最寄りの劇場でかからなくなるから……というのは何だか最近頻繁に用いている言い訳ですが、とにかくそんなわけで今日も映画鑑賞です。

 行き先は豊洲、自転車で通い慣れたルートですが、先週ぐらいからずっと雨の予報が出ていたので、はなから電車で移動するつもりでした。が、予想を超えていたのは雨量のほうです。豊洲に行くには、少し離れたところにある駅から地下鉄を利用するのがいちばん安上がりなのですが、駅までの移動のあいだにけっこう濡れてしまった。ふだん使っているリュックがじっとり湿り、中に入れていた袋まで水濡れのあとが出来るほどに。幸い、持ち歩いている本までは浸透してませんでしたが、こういう日ぐらい交通費をケチらず最寄り駅から乗り継いでいくべきだった、と後悔。

 今年は何だかんだと、例年よりも小まめに足を運んでいる感のあるユナイテッド・シネマ豊洲。調べてみると今年9本目、早くも昨年の鑑賞本数を超えているのですから、まあ当然である。鑑賞したのは、岩明均の伝説的コミックを『ALWAYS』シリーズの山崎貴監督が実写映画化した2部作の後半寄生獣 完結編』(東宝配給)。前篇の感想も書き上がってないまんまなんですけど、もうここまで来たら後回しでいいや、と腹をくくりました。

 実のところ、こんなに観るのが遅くなったのには、本篇終盤でかなり酷い改竄がある、という話を耳にしたからだったりします。うん、確かにこりゃ酷い。尺の制約や時代背景に合わせて設定を変える、というのは悪くないと思うんですが、まともな科学知識があれば破綻が解るようなアイディアを安易に使うのはSFとして駄目。そこ以外は面白い――まあ、やっぱり演出のテンポの悪さ、無駄の多さがすごく気にはなるんですが、もとが名作として名高い作品ですから、ある程度整頓がしっかりしていれば観られるわけで。でも、資本と技術力だけ温存して、そのまんま清水崇監督に委ねていたら、もーちょっと話は違ったんじゃないかな〜*1

 鑑賞後、すっかりここでの食事の定番になったラーメン屋で昼食を摂ったあと、今度は電車を乗り継いで、自宅に一番近い駅で降車……しかし、どうやら出かけるときがいちばん雨脚が激しかったようで、あんまり意味はなかった。

*1:ハリウッドでの実写化が計画されていたあいだは、清水監督がメガフォンを取る可能性が高かったらしい。ハリウッドで確保されていた映画化権が時間切れとなったことで、それまでの計画が白紙となって、日本での実写化が実現したそうな。

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