今年は、というか、この何ヶ月か、ずーっとこの日を待ちわびておりました――いや、もっと言えばおよそ5年前から、楽しみにしていたのです、今日が来ることを。
毎度のようにチケット確保に失敗し続けて5年目の今年、遂に、とうとう、バナナマンの新作ライブを生で拝める日がやって来ました。
……だからこそこの1週間は気が気ではなかったのです。よりによって、ちょうどこのライブのチケットの発券が可能になったため、手続を取るために出かけた途端に、先週のあの眼底出血です。右眼は無事なので、鑑賞は出来るでしょうけれど、落ち着いて楽しめるとは思えない。
しかし幸いなことにその後は大きな出血もなく、今日の時点で視界はほぼ回復、少々光がきつく感じられる程度で、日常生活への支障はなくなりました。というわけで、心置きなく楽しむことにしました――ライブだけでなく、映画も。
どうせ出かけるなら、早めに出かけて映画も鑑賞せずにはいられないのが私の悪いクセです。しかも今日に相応しい1本が公開されている。少し早めに家を出て、まず向かったTOHOシネマズ日本橋にて鑑賞したのは、『ミリオンズ』のスタッフの最新作、飼い主が留守にしているあいだのペットたちの行動をコミカルに描いた『ペット(吹替)』(東宝東和配給)。これを選んだ理由は極めて明快です。吹替版の主演がバナナマンのふたりだったから。ゆえに観るつもりでいましたから、どうにか都合のいいスケジュールを見つけてしまった以上、今日観に行くのは必然でした。
ディズニーと比べると幼稚なストーリー、しかし大人にも楽しめる要素を巧みに盛り込んだ、けっこう巧いファミリー映画になってます。家に誰もいないとき、ペットは何をしているのか? というのは動物と暮らす人ならなんとなく想像することで、そのあいだの自由奔放ぶりが観ていて爽快です。ペットの行動にはかなり荒唐無稽な部分も目立ちますが、『ズートピア』の徹底した考証とは違った楽しさがある。そして、これだけすったもんだがあった挙句に、落ち着くべきところに落ち着くあたりも気が利いている。基本的には子供が素直に楽しめる内容になっている一方で、ある程度は動物の正しい習慣を踏まえていたり、時代を跨がってヒット曲を採り上げてみたり、と大人を唸らせニヤリとさせる趣向もちりばめている。夏休みに上映するには最適の1本だと思います……今夏は『ファインディング・ドリー』という強敵に、『シン・ゴジラ』という伏兵まで現れて苦戦している気がしますが、これも押さえて欲しいところ。ちなみに、主人公のマックスを設楽統、あとから同じ飼い主に拾われるデュークを日村勇紀が演じていますが、本国のスタッフが太鼓判を押すのも納得のハマりっぷりでした。
時間的にちょっとギリギリなので、申し訳ないけどエンドロールは少し端折らせていただいて、すぐに自転車で六本木へ移動――そう、今日は自転車で行動してました。出血したとき自転車漕いでたのに。まだ出血しないかとヒヤヒヤしてるのに。どうしても時々ムチャをしないと収まらないのが私のどーしよーもないところ。
計算でだいたい30分程度の道程でしたが、ほぼ想定通り。エンドロールを端折ったうえに、開場もちょっと遅れたため、問題なく間に合いました。
と、いうわけで、ここから本日の目玉、『bananaman live 2016 腹黒の生意気』なのです――が、このライブは本日が初日。どうせ後日映像ソフトでリリースされるのは間違いないのでしょうけれど、せめてせっかく生で鑑賞できる方の興を削がないために、上演終了までは詳しい感想は伏せます。月曜日以降、ネタがない日にアップします。
しかしひとつだけ言わせていただくと――たぶん録画もしていないはずの初日、ライブならではのトラブルが拝めたのは幸いでした。まさか、出血が治まってクリアになった視界でいきなり日村さんの裂けたズボンを目撃する羽目になるとは思ってませんでしたけど。
ライブを満喫したあとは、六本木で食事を摂るならここ、と決めているうどん店に立ち寄り夕食を済ませて帰宅。ただいま、個人的バナナマンの日の締めくくりとして、TBSラジオの『バナナムーンGOLD』を聴きながらこれを書いております。ああ至福。
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