この映画祭で、いちばん待っていた作品――のついでに、2度目の大つけ麺博2016。

 通常は、プログラム切替直後の月曜日に観るのを習慣にしている午前十時の映画祭7ですが、今週は月曜日が祝日、しかも私自身、前日まで旅行に出ており、ヘトヘトの状態で観るにはちょっとしんどい尺の作品でもあったので先送りにしておりました。とはいえ、来週の月曜日には手術のために入院が控えていて、しかも最悪の場合、退院の日が上映最終日と重なる可能性もあったので、諸々考えると今日あたりに足を運ぶしか選択肢がありませんでした。

 訪問する劇場も、ついでに現在催されている大つけ麺博で食べたかったので、普段の日本橋ではなく、TOHOシネマズ新宿に変更しております。あくまで会期中のみで、11月には戻す予定。

 今回の作品は、『生きる』に続いて黒澤明監督作品、農民が侍を雇って野武士に対抗する、という意外な着想で展開するドラマを重厚に描き、いまや世界的なスタンダードとして評価される大傑作七人の侍』(東宝初公開時配給)

 劇場で観るのは2度目です。昨日はちょっと風邪気味、今日はだいぶ良くなりましたが、胃の調子があんまり良くないので、休憩のあたりまでで引き上げようかしら、ぐらいのつもりで劇場にやって来ましたが、始まっちゃったらもう席を立つことが出来ない面白さでけっきょく最後まで観てしまいました。いま一般的に“華”と呼ばれるような要素はほとんどないのに見応えのある映像、間を用いてじっくり描きながらもテンポのある語り口。前回鑑賞したときはフィルム上映で、その味も捨てがたいものはありましたが、音声まで含めてリマスターされた今回のデジタル版上映は、映像がクリアなのもさることながら、台詞がかなりしっかりと聴き取れるのがいい。

 どれほどの名作でも、人気作であっても多少は席に空きが出てしまうこの映画祭ですが(もちろんそれでも通常の作品より動員は良好)、今回は満席、確かめてみたところ、発売済の上映はすべて満席になる好評ぶり。やっぱりこの作品は、大きなスクリーンで観てみたい、と思うんでしょうね、みんな。……私も、プログラム切替後、日本橋で上映される際にもういちど鑑賞しようかしら、と思い始めてたりします。

麺屋 翔の鶏白湯つけ麺、トッピング全部乗せ。 鑑賞後は、今年2度目の大つけ麺博訪問です。この前は旅行直前に駆けつけて、つけ麺でなくラーメンを選択してしまったので、今回はつけ麺の中から探してみた。

 胃の調子が悪いのであんまり濃くないものを――と訪れるまでは考えていたのに、メニューを眺めていたら、妙に誘われてしまって、今回は麺屋 翔の鶏白湯つけ麺にしました。しかもトッピング全部乗せ……au WALLETで食券を購入すると、先着で黒烏龍茶、更にトッピング100円分のチケットまで貰えてしまったので、トッピングしなきゃ勿体ない、という気分になってしまったのです。

 正直に言えば、私の体調には少々重たい代物でした。スープ自体が濃厚なのに、トッピングで肉がどっさりですから、油が少々応える。ただ、よく炙ってあるので、その渋みがいい具合にアクセントになってましたし、独特の麺の歯ごたえも面白い。充分に美味しいと思います……ただ、私の今日の体調で挑むには重かっただけです。

 食事が済むとすぐさま離脱。まだ体力が恢復しきっていないのに、3時間半を超える長尺の映画とヘヴィなつけ麺の組み合わせは、かなりダメージが大きかった……。

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