レンタルDVD鑑賞日記その524。

 3月リリースのシリーズ最新巻。郷里の裏山を移動中発見したモノを巡る奇怪な体験“蛇の抜け殻”、強迫観念に襲われ続ける男性が設置した固定カメラに記録された怪事“強迫性障害”、ポルターガイストめいた現象に悩まされているという女性に呼び出された投稿者の記録“彼女の部屋”ほか8篇を収録。

 相変わらず安定して楽しめる内容。『ほん呪』などのように取材に奥行きがあるわけではないものの、採用された映像そのものにちゃんとエピソードがあり、色々と勘繰ることが出来るのが面白いのです。

 中でも、最初に軽く内容に触れた3つのエピソードはなかなか見応えがあります。映像そのものは胡散臭さも禁じ得ないものの、取材で浮き彫りになる背景が興味を掻き立てます。とりわけ“強迫性障害”と“彼女の部屋”は、異変に直面した人物の発言が、彼らの壮絶な運命を窺わせて、言いようのない余韻を醸しだしている。

 惜しむらくは、何度も繰り返し観たい、と思わせるほどの魅力には欠いていることですが、その水準にすら達していない作品にも遭遇するジャンルなので、この質を保っているだけで私には嬉しい。続巻は5月リリースだそうですが、引き続き借りてみるつもりです。

コメント

タイトルとURLをコピーしました