レンタルDVD鑑賞日記その535。

 お蔵入りした動画を集めた、というコンセプトの怪奇映像集。自殺が相次ぐ場所を探していた映像制作会社スタッフを災厄が見舞う“天国への階段”、心霊写真を撮ろうと試みたスタッフを想定外の出来事が襲う“燃えていく人”、とある女性が父親に向けて残したメッセージビデオの真意“成人式”など6篇を収録。

 エンドロールにて、協力に岩澤宏樹監督の名前があってビックリしましたが、正直「その割には……」という出来。

 工夫は認めるんですけど、例によって、付き合ってあげたいけど質の低い嘘、という仕上がりなのです。とにかく全般に芝居が下手。もうどう聞いても台詞でしかない会話や、そのシチュエーションならそういう反応にならないだろ、という言動が多すぎる。出来のいいフェイク・ドキュメンタリーを見ると解るはずですが、台詞と言うより、そのシチュエーションで出てくる可能な限り自然な言葉を演者に言わせるのが重要なんです。この作品、ほとんど言わせちゃってるんだもん、あからさまに。

 設定はそれぞれ面白いので、まあ観てはいられるんですが、そういう拙さもあっていまいち惹かれずじまい。2015年リリースながら続巻が出ていないらしいのもまあ仕方ないところかも。

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