『天保異聞 妖奇士』説十 弥生花匂女神楽

 父のために役者であろうとした宰蔵は、だが女性として成長してしまったために裏切られ、芝居町の火災を契機に縁を絶つ羽目になった。その怨みと罪悪感とに導かれ、面に意識を奪われた宰蔵は猿若町を目指す……

 ……前回と粗筋がおんなじになってしまった。ちゃんと話は進んでますが、これだけ引っ張った宰蔵絡みの話が思いのほかあっさりと片づいてしまったのが微妙。途中からは次のエピソードへの序章になってしまい、なんだか纏まりを欠いてます。そうでなくても抽象的である戦いの様子や内的葛藤もいつも以上に曖昧で、カタルシスも乏しい。んー。

 来週からは江戸を離れての展開となるようですが……次回予告でらしからぬ表情をしていた宰蔵が気になります。予告の引きは巧いな。

コメント

タイトルとURLをコピーしました