『Dr.コトー診療所2006』第5話

 夏休みを迎え、剛洋(富岡涼)は下宿先の人々の厚意でチケットを貰い、志木那島に帰省する。実際にはまるで名門校のレベルについて行けない彼は学校のことに触れないが、コトー(吉岡秀隆)たちは拘泥もせずに暖かく出迎える。一方、そんな剛洋からの連絡にも口を噤んでいた原(時任三郎)は事故を巡るゴタゴタで職場を辞め、誰にも告げぬままひっそりと島に戻っていた……

 今シリーズの主役は原親子なのか? と思ってしまうくらいに原親子づくしの内容。彩佳なんか出た記憶すらありません。

 しかし話としてはもう脂が乗りきっている、と言ってもいいくらいです。何せほとんど原作に依存せず、ドラマの中で構築されたキャラクターと人間関係だけで成立している。夏休み限りとはいえ漁師としての仕事を学んでいる旧友に向ける剛洋の眼差し、事件を挟んでのシゲさん(泉谷しげる)と原とのやり取りなどは出色でした。

 今回1話で親子が苦境を乗り越えられるはずもなく、結論は保留したまま。観ていて辛いものがありますが、それだけ内容が充実していてのめり込めるということでもある。やっぱりいいなあ。『僕の歩く道』はどこか冷静になってしまいますし、『鉄板少女アカネ!!』に至ってはもう完全に堀北真希観てるだけと割り切っているので、純粋にドラマとして楽しみにしているのは今期これのみです。

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