レンタルDVD鑑賞日記その378。

 今年2本目のレンタル鑑賞も怪奇ドキュメンタリー……いや、いいんですけどね、好きだから。

 しかし、2本目にしてこれは望外の収穫でした。このところ鑑賞した同系統の作品では、劇場公開された『ほん呪55』を除けばベストと言っていい。監視カメラが捉えた怪奇映像、という括りは崩さず、実に多彩な素材を集めている。

 とりわけ、地下アイドルのライヴ映像についての取材からの広がりは凄い。詳しくは述べませんが、被写体に対する取材から見えてくる構図の異様さに、見応えがあるのです。この取材過程で接触した人物から提供された別の映像にしても、ちょっと観ただけでは気づかない、或いは偽物っぽい映像という組み合わせなのに、この文脈で語られると異様さが引き立っている。

 怖いか、と訊かれると、うーん、と首を傾げる――いや、冷静に考えると充分に不気味な話なんですが、掘り下げないと気づかないので、観たひと誰もが怖さを味わえるか、と問われると、否、と返さざるを得ない。でも、怪奇映像とその扱い、という意味では、久々にかなり満足のいく内容でした。一部、あの説明通りだとスタッフちょっと迂闊過ぎやしないか、という発言もあったりしますが、まー許容範囲です。

 1本目、2本目も比較的悪くない仕上がりだったので、チェックは続けよう、と思ってましたが、この様子なら当分は継続してよさそう。よっぽど質が劣化しない限りは追ってみます。

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