レンタルDVD鑑賞日記その484。

  • 『ほんとにあった!呪いのビデオ67』(BROADWAY[発売])

 実店舗にて借りてきました、先週リリースされたばかりの最新巻です――最近、ファミリー劇場での放送を録画して、タダで蒐集しはじめているので、せめて新作ぐらい割引なしでレンタルしないとね。52巻で紹介した、未来の光景と思われる断片が紛れ込んだ映像の投稿者の追跡調査“奇怪な過去”、浜辺で焚き火をしている最中に記録された異様な映像とその背景を綴る“人形焼”、宅飲みをしていた女性宅で映った異様な現象が引き起こす災いを追った連作“禁忌 前編”など7篇を収録。

 菊池宜秀演出になって以降で、いちばん見応えがある巻でした。上で採り上げたエピソードはぜんぶ長尺、それぞれに重量感があるため、毎年恒例となる連作はたいてい1巻の中で正・続に分けて収録するのがお馴染みだったのに、心なしか短めの1篇に抑えられている。

 ぶっちゃけ、今回の目玉は、あくまで導入である連作よりも、旧作で強い印象を残したエピソードの後日談である“奇怪な過去”でしょう。昨年の時点で気になってましたが、きちんと追跡していた。そして、完全に想定外の方向へ転がっていく。最終的に、発端とはまるで趣の違う怪奇映像を発掘したりして、内容的には収穫大、とも言えますが、余韻は異様。

 連作のほうも、まだ導入ではありますが、かなり剣呑な展開になっていますし、予告で示された要素にはホラー愛好家として興味を惹かれずにはいられないものがある。ドキュメンタリー部分のない映像については、全体と並べると少々バランスが悪いんじゃないかなー、という嫌味はありましたが、クオリティは菊池演出のなかでも間違いなくトップレベル。とりあえず、来月の続篇が待ち遠しいです。

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