斗貴子に取り憑いたホムンクルスが脳に達するまで、僅か一週間。パピヨンマスクの男を捜し出し、ホムンクルスの胞子を取り除く方策を得るために、斗貴子は校内に潜入する。だがなかなか成果は上がらず、時間だけが浪費されていく。別れ際、侵蝕されていく苦痛に呻く斗貴子の姿を目にしたカズキは、単身敵と向き合う決意をする――
……いいぞカズキ、素晴らしい馬鹿っぷりだ。原作通りだけどそこがいい。
まだ三回目ですが、安心していられる安定感があります。日常場面、ロングショットではやはり乱れた作画が散見しますが、肝心要の場面では一切乱れがない。作画枚数を抑えつつ迫力を表現するやり方も実に巧い。
30分でこのペースはどうだろう、というエピソードの詰め込み方ですが、テンポを押さえているので違和感なく、終始引っ張られます。序盤でのギャグの絡め方、後半の構成の妙も冴えている。ほんとに基本通りにすぎないのですが、乱れたところがないので素直に楽しめます。カズキの思慮の乏しさを指摘しつつも自分の服装に関して相変わらず無防備(ラストシーン、その位置でその膝の突き方は拙いだろうと気づけ)な斗貴子さんの可愛さもちゃんと描けている。拘りなく、来週も楽しみだと言い切れます。ちょっと意外でした、この完成度。次回も心置きなくブチ撒けてください。
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