映画二本立て+島田荘司サイン会atTRICK+TRAP=やりすぎ。

 ……もう心底グロッキーなのでなるべく簡単めに。

 いつもと同じくらいに起き出して、9時頃に家を出る。本日訪れたのはかなり久々の気がする……と思ったら前回は8/2に『ハードキャンディ』を鑑賞したときのことなので、まだやっとこ2ヶ月程度でした、の渋谷。いかん、慌ただしすぎて時間の感覚がイかれている。

 まず向かったのは、道玄坂近辺のラヴホテル街のただ中という本当にそれでいいのかと未だに思う立地にあるQ-AXシネマ。前と同じ地下のスクリーンにて鑑賞したのは、福澤徹三氏がノヴェライズを手懸けたこともあって個人的に関心の強かった和製ホラーオトシモノ』(松竹・配給)。想像以上に整った、質的な安定感のある正統派ホラーでした。感動させる部分にも決してわざとらしさがなく、ホラー素人も玄人もそれなりに堪能できる出来だと思います。詳しい感想は後日、このへんに

 観賞後は近くの蕎麦屋にて昼食を摂り、渋谷駅を横切ってシアターN渋谷に移動。ちょっと到着が早すぎたのであたりをうろうろして時間を潰し、おもむろに劇場に戻る。作品は、断片的な情報だけで注目、えらい長いこと公開を楽しみにしていた一本。911から僅か一年後のアフガニスタンで現地の生の状況を織り交ぜて撮影、アメリカでチェックを受けた結果、8時間分のテープが未だに返却されていない、といういわくのついた擬似ドキュメンタリー作品『『セプテンバー・テープ』(Art Port×GAGA communications・配給)。先日の『ユナイテッド93』とは別の切り口で911の爪痕を描いた傑作。現実と虚構の彼我が溶けてしまうような作りも含めて、ただごとではない作品です。……が、ここで早くもこの一ヶ月の疲れが噴出したのか、途中で何度か意識が途切れそうになりました。すぐに持ち直し、最大の衝撃的場面である銃撃戦のくだりでいちどは目が醒めましたが、終了後、電車に乗ってからまた眠気に苦しめられることに。何はともあれ、こちらも詳しい感想は後日、このあたりに。ゲラ戻しのあとで着手するつもりなので、昨日の『マイアミ・バイス』から順に、来週半ばぐらいから片付けていきます。

 眠気を堪えつつ向かったのは、吉祥寺。TRICK+TRAPにて開催される島田荘司サイン会に参加するためでしたが――遅めで構いません、とお願いした結果、16時30分からの回に割り振られたはのいいのですが、合間に余裕を取りつつハシゴしてから現地入りしたのに、まだ1時間ほど余裕がある。仕方なくあたりを意味もなくうろうろし、適当な店に入って飲み物を口にしつつmixi用の映画感想をまとめたりして時間を潰す。

 時間になって店に行くと、まだ先の30分の回が全員済んでいないようで、私と同じコマに参加される方が列を作っていた。急がないので適当に列に着く。5分遅れくらいでやっとお店のなかへ。島田氏は丁寧にお話をされて、更に写真撮影にも応じており、そりゃまあ時間もかかるはずだ。申し訳ないので私はごく簡単にお話しさせていただいて、握手だけで終わりにしました。写真は、基本的に撮られるのが苦手、という理由もありますけど。ともあれそんなわけで本日のお買物は下記一点のみ。

  1. 島田荘司島田荘司全集I 占星術殺人事件 斜め屋敷の犯罪 死者が飲む水』(南雲堂) [bk1amazon]

 ……それにしても、何度見ても凶器みたいなデザインです。

 あれほど眠気に苦しめられていたのですから大人しく家に帰ればいいのに、腹痛を覚えてトイレに駆け込むついでに秋葉原ヨドバシカメラに寄って、ちょうど一周年記念のフェアをやっていたために、乗せられて安売りの光学式小型マウスと電卓機能付テンキーなんてのを買ってしまう。

 そうして家に着いたのは7時近く。実に10時間近く家を離れ、あいだ5時間半くらいはずーっと立ったままだったわけです……と分析したら疲れがどっと……。

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