本日は番外編二本立て。
- その ふしぎワールドで…
灯里がふと口にした“パラレルワールド”の話に乗せられて、ちょっとおかしなところに首を突っ込んでみたアリア社長。が、なんと本当に別世界に潜りこんでしまったらしい。しかも、よりによって関係者の性別が入れ替わっていて……
灯里たちはいい。だが、まさか暁やアルたち男性陣の声優もそのまんま使っているとは。もともと女性があてているアルはともかく、暁の気持ち悪さはギャグにもなってませんでした。ここだけでもいいから女性を使おうよぉぉ。……でも、ウッディーだけはあれでいい気はする。
しかしそれ以前に、作画的にも灯里たち本来女性陣の演技の面でも、性別が変わったことが充分に伝わらず、どーも微妙な手応えでした。大混乱しているアリア社長は観ていて楽しかったですが。
- その アクアを守る者よ…
暁の兄が、幼少時代の暁にまつわるエピソードを灯里たちに語った。小さい頃、自分を人造人間のヒーローだと妄想していた暁は、ことあるごとに母に向かって自分の正体を訊ね、母が悪者によって拉致され入れ替わっていないことを確認していたのだが……
……幼少時代に女性声優を起用するなら、彼女に女性暁もやってもらえば良かったのに、と思うのは俺だけか? ちゃんと雰囲気は再現していたのですから、これと前の話との順序を入れ替えるぐらいの仕込みをしておけば、違和感なく受け入れられたと思うのですが。
話としては、まあ特に意味はなく、脇役の過去を見せるだけ。この浮島の世界は、完全に昭和中期の日本を想定した環境になっているようで、『ARIA』の文脈で語る必然性がいまいち感じられないのが最大の難点ですが、まあ見続けている人間にはいまさら何を、というポイントですし、最後で暁がショックを受けるさまが面白かったので良しとしましょう。
演出にしてもナレーションの組み立てにしても文句を言いたいことは沢山ありますが、長くなるので省きます。ただひとつ、暁の母親役が飯塚雅弓だったことにちょっと度胆を抜かれたことだけ言い添えておく。
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