久代(草笛光子)の紹介で、ようやく市場での仕事を得ることが出来た照代(黒川智花)は、バスさえ出ない時間帯の出勤のため、珠子(冨士眞奈美)の息子が使っていたという自転車を譲り受けた。だがこの自転車、こぎ出すとどこからともなく歌声が聴こえてくるという、またしてもけったいな代物だった。一方、サヤ(木村多江)は夫に会いたいあまり、彼が取り憑きやすい陽太(金子昇)に弁当を差し入れして、接触する機会を増やそうとする……
原作『ささら さや』と『てるてるあした』のエピソードを融合してドラマなりに味付けした話。もう見事に堂に入っていて、安心して観ていられます。歌う自転車の原因が充分に説明されていない気がするのがちと物足りないのですが、しかし過程の心地よさと結末の暖かさだけでもう充分です。いいドラマだ。
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