シネマート六本木が閉館して以来、六本木に足を運ぶ機会がすっかり減ってしまいました。一時期はほぼ週1、減ってからも月に1度は足を運んでいたうどん屋にもこのところご無沙汰なので、久々に行きたい、という理由で、今日は無理矢理六本木に行くスケジュールを組んでみた。
午前中、少し遅めに家を出て、まずはうどん屋に直行。それからTOHOシネマズ六本木ヒルズにて、夕方頃の上映のチケットを確保し、近くのネットカフェにて仮眠と軽い作業……あてがわれたブースが空調に近くて、普通に座っている分にはまだしも、仮眠を取るにはちょっと寒すぎたのが困りもの。まあ休憩にはなった。
本日鑑賞したのは、先週末に封切られた邦画の話題作、大ヒット漫画を樋口真嗣監督が実写化した『進撃の巨人 ATTACK ON TITAN PART1(2D・MX4D)』(東宝配給)。原作未読ながらおおまかな趣旨は把握してましたし、こういう“特撮”の血を引く大作は作られるべきだと思っていたので、観る気満々だったのです。しかも前売り券が当たったので、どーせなら浮いた分そのまま上乗せしてMX4Dで観てやろう、と考えた次第。
とりあえず、思っていた以上に優秀な出来映えでした、と明言しておきたい。序盤の芝居臭さや空気感の表現のもたつきは気になったものの、巨人登場後は全篇見応えあり。私がごく大まかに把握していた筋とところどころ違っているのですが、それも映画の尺に収める上では有効に働いています。
MX4Dも、思いのほか上手く利用していました。特に、巨人襲来のシーン、巨人が大地を踏みしめるたびに襲う振動であるとか、犠牲になったひとびとの味わう恐怖を、可能な限り体感させる趣向が効いている。煙の噴く場面で、劇場内で上がった煙が、直後にアップになった人物の顔を隠してしまうのはいただけませんでしたが、個人的には『マッドマックス』よりも体感型シアターに向いた内容だと思う。
ただ問題は、劇場のほうです……正直、はじめからMX4D導入を視野に入れてデザインしていたと思われる新宿より、だいぶ使い勝手が悪い。私が困ったのは、MX4D鑑賞者のために用意されたロッカーが、小さいものしかなかったことです。私はふだんから大きめのリュックを背負って出かけるのですが、ここのロッカーには絶対に入らない。もともと一般スクリーンであったところを改装、休憩用スペースの一部にロッカーなどを設置せねばならぬ都合上、どうしても大きな箱が置けなかったのかも知れませんが、これは困る。入場時には係員が入口前に立ち、大きすぎる荷物をその場で預かって、終了後に番号札と引きかえで引き取れるようにしてはいるものの、そのための受付を上映中はいちいち撤去しているらしく、どこに保管しているのか解らないしユーザー側には不安がある。
新宿ではスクリーン入口傍に設けてあった傘立てもないので、これも係員が預かる仕組みになっており、どう考えても手間がかかる……なにより、久々に訪れましたが、ここの劇場は以前と変わらず、従業員の対応がいまひとついい加減なのです。客に見えるところでちゃんと振る舞っていないと、荷物を預けるのだって怖くなります。
まあ、こういう点は追々改善されるかも知れませんが、とりあえず私は今後、MX4Dも六本木ではなく新宿をメインに考えます。あちらの方が遥かに動線を考慮してるもの。
鑑賞後はまっすぐ帰宅……あんまり仮眠が取れなかったのもありますが、帰りは日が沈んでだいぶ穏やかになったとは言え、都合2時間以上も猛烈な暑さに晒されていたので、さすがにヘトヘトです。早めに寝るか……と書いている時点で既に日付はまたいでますけど。
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