急遽入った作業の進行でだいぶいっぱいいっぱいですが、それはそれとして映画を観ないと落ち着かない体質は相変わらず。しかも、新・午前十時の映画祭の今期分は金曜日までなので、早いところ押さえておかないといけない。なので、今日観に行く、と先に予定を決めて、さっさとチケットを押さえてあったのですが……見事に雨のタイミングにぶつかってしまいました。自宅からいちばん近い日本橋に行くのに電車を使うのは忸怩たるものがあるんですが、まあ仕方がない。
作品は、キャロル・リード監督、オーソン・ウェルズの怪演と不思議に軽妙な演奏が印象に残るサスペンスの名篇『第三の男』(東和×東宝配給)。新・午前十時の映画祭、日本橋での上映スクリーンは流動的なんですが、今回は上階のいちばん奥に位置する9番スクリーン。前にポスターを掲示しても邪魔にならないので、このイベントには好都合なんですが……しかし、作品のタイトルに合わせて3番にする、とかいうお遊びがあってもよかった気が。
この映画祭ではデジタル化された素材を使っているので、基本的に映像はクリーンになっているんですが、本篇については修復にも限度があったようで、ちょっと傷が残っているのが残念。まあ、そのくらいは味ですし、綺麗でもベタベタな感じにされるよりはよほどマシかも。内容にはほぼ言うことはない。改めて観ると、ミステリの要素を謎解きの整合性より作劇に効果的に用いている、というのに気づいて感心したり。
帰宅後はまたひたすら作業……というわけにはいかなかった。ちょっと腹具合が思わしくなく、PCに長時間向き合っていられない。なので、作業をちまちま進めるのが限度で、今日も映画感想に割く余力はなかったのでありました。
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