TCX初体験。

TOHOシネマズららぽーと船橋、スクリーン4入口前の案内板。 本日は午後から所用で、船橋のほうまで出かけておりました。で、スケジュールをよくよく検討してみたところ、前々から訪れてみたかったTOHOシネマズららぽーと船橋に寄り道を出来そうだ、と気づいた。用件も予想より早く片づいたので、南船橋駅で途中下車して、ららぽーと赴きました。

 ……………………遠い。

 最寄り駅ではあるんですが、やっぱりららぽーとというのは車での来場を想定しているんでしょう、とにかく遠い。案内はあるんですが、高架下を延々と歩き続け、やっとららぽーとに辿り着いた、と思ったら今度は南館を端まで歩き、ようやく西館に辿り着く。あとで調べてみたら、駅からららぽーとまででも10分、屋内は早足で移動しても5分はかかりました……遠い、ほんとに遠い。

 ついで、とは言い条、ちょっとタイミングが悪く、到着してから1時間半も余裕があったので、館内を眺めて回って時間を潰しました。さすが船橋、と思うのは、映画館向かいのゲームセンターのプライズにやたらとふなっしーがいたこと。この生き物、版権だけで生活できんじゃないのか、と思うくらいにたくさん並んでました。そして本当に公認ゆるキャラの姿を見かけない。いいのか。

 たっぷり時間を潰したあとで鑑賞したのは、昨年私的ペスト1に掲げたゼロ・グラビティ(3D・字幕・TCX)』(Warner Bros.配給)。しかし今回の目的はこの作品よりも、上映に用いられたTCXというシステムです。

 高品位上映システムとして知られているのはIMAXですが、TOHOシネマズでは未だに導入していない。その代わりに、昨年になって打ち出してきたのが、TCXと銘打った独自の規格です。壁から壁までいっぱいに拡がったスクリーン、反射の少ないシートの採用、更には天井にまでスピーカーを配したDolby Atmosを導入して、可能な限り作品世界に没入できる環境を整えた、というもの。いっぺん観てみたい、と思い、昨年末にららぽーと船橋で導入されて以来、機会を窺っていたのです。いっそこのまま、都内では最初の導入勘となる予定のTOHOシネマズ日本橋のオープンまで初体験は取っておこうかしら、とも思ったのですが、折角の機会なので訪ねてみた次第。

 確かに、これはいい。オープニングの大音響から本篇に入っていくところではちょっとたまげましたが、そのあとは本当に、たとえばシートの端っこや近くの観客に惑わされることなく、完全に作品世界に集中出来る。劇場によっては音響の振動が予定外の騒音を誘発することもあって、まあそれも醍醐味ではありますが、その振動さえもないので、恐らく作り手が想定したであろう音響空間にどっぷりと浸れます。未だIMAXを体験していないので、あちらと比較してどうか、というようには語れませんが、このクオリティなら今後、3D作品は可能な限りTCXで観たい。とりあえず船橋に関しては、IMAXのような特別料金の設定がないので、料金は他の3D作品と同様というのも嬉しい。故に、シネマイレージカードの鑑賞ポイントを利用すれば、最低300円で鑑賞出来るのですから! 先日確認した時点ではまだサーヴィスの詳細は検討中、という話だった日本橋ですが、出来れば船橋と同様にして欲しいなー!

 とまあ、お目当てのTCXについては大満足だったのですが、帰りはちょっと困った。21時近くなるとららぽーとのテナントは大部分が営業を終えていて、通路も閉鎖されつつあるような雰囲気になっている。お陰で、行きとは違ったところから出てしまって、危うく船橋競馬場駅のほうに向かってしまうところでした……まあそれでも帰れないことはないんですけど。

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