23年ぶりに、ジョン・Gを探しに行く。

 もう下旬の多忙期に突入してますが、2日連続で映画鑑賞です……色々と仕方ないのだ。事情はあとで書きます。
 本日の劇場はユナイテッド・シネマ豊洲です。天気もいいので、バイクにて移動。正直、バイクに乗りたい欲を解消するためにここを訪れている感もある。
 鑑賞したのは、クリストファー・ノーラン監督の名を世界的に知らしめた大ヒット作、記憶を長時間保つことが出来ない男が、身体中に手がかりを刻み込みながら、妻を殺害した人物を追うさまを、段階的に時間を遡る形式で描いたサスペンスメメント』(Amuse Pictures初公開時配給)
 本篇は『オッペンハイマー』公開に合わせ、Filmarksの企画で実施された復活上映です。上映館は多いけど期間は1週間限定。『フォロウィング』と違って、日本での初公開時に鑑賞している作品ですが、これだけまとめて上映してくれるなら、是非とも観ておきたい。1週間限定だと、あとの予定を考えれば今日しかなかったのです。
 ……冷静に考えると、来年度あたり午前十時の映画祭に選ばれてもおかしくないので、そのときを待ってもいいような気はしますが、他方で私が待ち焦がれている『セブン』とか、タイトルだけは誰でも知っている『市民ケーン』が未だに採用されてなかったりするので、機会があるなら観に行くべきです。
 とはいえこの作品、初見のときから思っていたけれど、中弛みがやや激しい。物語の仕組みが解ったアタリからしばらくは、観客も一所懸命にパーツを読み解き、いったい何が起こったのか、を考えながら鑑賞するのですが、これがだんだん億劫になってくるくだりがある。この印象が、再鑑賞になると更に強くなる。今回はけっこうキツかった。
 とはいえ、よく練り込まれて刺激的な作品であるのは確かです。直前のシーンが次のくだりで意味合いを変え、自体はどんどん混迷を極めていく。そして最後のシークエンスで明かされる事実の衝撃。
 いま観ると、『フォロウィング』の手法を更に洗練させようとしていたことも窺え、それは時を経て『オッペンハイマー』の源流にもなっている。この3作品を相次いで映画館で味わう、というのはなかなか乙な体験だったかも知れません。

 鑑賞後は、豊洲で映画鑑賞したときの恒例に従い、同じ階にあるど・みそへ。定期的に摂取しないと落ち着きません。他の劇場でも『メメント』はかかってますが、あえて豊洲で鑑賞したのも、これが目的だったりする。

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