レンタルDVD鑑賞日記その411。

• 『秘湯心霊の旅 美女篇』(JVD)

　いったいどうしてこれを月額レンタルのリストに入れてしまったのか、覚えてません。旅情ものと心霊ものの融合、というのがちょっとでも面白そうに思えてしまったのでしょう。そのあと予告篇を観て「これ違う」と感じた覚えはあったんですが、リストから外すのを忘れていて、気づいたら出荷されてました。仕方ないから観ましたさ！

　……想像よりひどかった。

　実際の出来事を再現した、という体裁らしいんですが、収録された３つのエピソードすべてがどうもチャチだし説得力が乏しい。その成り行きで本当に変に思ったんですか？　と、まずそこから訝しいレベル。まあそれを飲むとしても、題名が“秘湯心霊の旅”なのに、基本的に温泉が本筋と関わりがないのはどーしたものか。原因を辿ればぜんぶ、怪しい廃墟に潜入したのがきっかけでしょーが！　単にお色気シーンを足したかっただけやん！　ルールのように自慰の場面を入れてるのも、流れが不自然かつ唐突で興奮すらせんわ!!

　個人的には出演している女優がまったく好みじゃない、というのもマイナスだったんですが、それを取っ払っても褒めるところがない。同時に『美熟女篇』なんてのも出てるらしいんですが……もうまったく観る気が起きません。たぶんレンタルで安定して支持されている心霊ものに、こちらも鉄板のお色気を足せば盤石、ぐらいに考えたんでしょうけど、だったら両者のバランスをうまく取らなきゃダメです。悪いお手本でしかなかった。

　このＤＶＤ、ちょうど映画鑑賞から帰ったときに届いていたので、昼食がてら観てたんですが、あんな凝りまくった作品のあとに観たせいで余計に色褪せてしまったのも否めない。なにせ、お色気シーンでさえ『複製された男』のほうがまだ来るものがあったもんなー……。