レンタルDVD鑑賞日記その393。

 数日前に、画質に耐えられなくて観るのをやめようかしら、と漏らしていたのがこれです。敬愛するマノエル・ド・オリヴェイラ監督1995年の作品で、ポルトガルに研究に訪れた学者とその妻を巡る誘惑の話、なんですが、ほんとーにDVDに収録された映像の状態が悪すぎて耐えられませんでした。細部が潰れていて、せっかくの絵心に富んだ構図が台無し。

 内容的には、『ファウスト』やシェイクスピアにもっと造詣がないと充分に理解できない気はしたんですが、しかし映像や間が示唆するものが多く、相変わらず読み解く愉しさに富んでいる。大胆な音楽の使い方まで含めて、この頃から年齢に見合わず刺激的な映画作りを続けているオリヴェイラ監督に改めて感服した次第。

 ……しかし、やっぱりもっといい状態で鑑賞したかったなー。やっぱり、昨年にリリースされたワーナー盤を買って鑑賞しなおそうかしら。

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