きのう店舗で何か借りようと思ったとき、最初は大成龍祭で観逃した『拳精』に手を出すつもりでいたのですが、「ロー・ウェイ監督はしばらく勘弁」という気分が急に湧き出て、大成龍祭で上映されない、しかし制作時期がちょうど『龍拳』と『笑拳』のあいだにあたる本篇を選んだ次第。昨晩、BGV代わりにちょこっとだけ眺めようかなー、と思ったら止められず、それでも朝から出かける用事があったために1時間ほどで何とか停止ボタンを押したのですが、テンションが上がりすぎてなかなか眠れませんでした……。映画鑑賞から帰宅するなり、仮眠を取る前に残りを鑑賞。
低迷していたロー・ウェイ監督のプロダクションをいちど離れ、一時的にレンタルされた先で主演した作品であり、これこそ私たちの知るジャッキーの始まり。まだ骨格はシリアスですが描写はコミカルになり、それ以上に動きの工夫が丁寧で、それが解りやすく押さえられていることに感動さえ覚えます――っていうか、ロー・ウェイ監督が如何にこういう部分に気を配ってなかったのか、を改めて実感させられました。これと続く『酔拳』のヒットをもってジャッキー・チェンは別会社に移籍するわけです。さあここからほんとうにおもしろくなってくるぞー!
ちなみに現在開催されている大成龍祭はどうやらパラマウントからリリースされているものに限っているようで、ソニーから発売されているこの『蛇拳』と大ヒット作『酔拳』は上映されません。……なので、今週日曜日に劇場で『笑拳』を観る前に、『酔拳』も観ちゃおうかしら、と思い始めていたりする。
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