最近、大作の舞台挨拶つき上映は先行予約・抽選という形式が多くなってます。基本的にこーいうくじ運は良くないらしい私は外れてばっかりなのですが、今回は当選しました――2回目の上映だったのが残念。普段の生活パターンだと昼寝する時間に食い込んでいて、出来次第では眠気が先行する恐れがある上、舞台挨拶の登壇者も1回目より少ない。……まあ、当たっただけで御の字なんですが。
当初は他の映画を先に鑑賞するつもりでしたが、待っていた返事がようやく届いたこともあり、1時間ほど作業に手をつけて、それから現地入り。最近はチケットぴあ経由で購入したチケットでも、当日申請しておけばあとでシネマイレージポイントに還元してくれるので、その手続きを済ませてから近くで昼食を摂り、一息ついてから改めて劇場へ。
2回目の舞台挨拶は上映前のスタートです。まずは音楽を担当したセシル・コルベルによる主題歌『Arrietty’s Song』弾き語り。ハープ1つ、ワンコーラスのみの歌唱ですが、これが聴けただけでも通常の倍*1払った価値がありました。
続いてスタッフ、キャストの登壇。アリエッティを演じた志田未来に、人間の少年・翔を演じた神木隆之介、小人の母親を担当した大竹しのぶに、お馴染みジブリのプロデューサー鈴木敏夫、そして米林宏昌監督の、セシル・コルベル含めて6名。
挨拶の内容は概ねシンプルな、役柄のイメージや作品への感想に終始してましたが、印象的だったのは鈴木プロデューサーです。昔から大竹しのぶのファンだったそうで、たまたま立ち位置が隣になったことでやたら舞いあがっていたとか。隣で「話が上手だなー」などと考えつつ聞いていたそうな。……いや確かに大竹しのぶの挨拶は見事でしたが。また、自分で新たな監督候補に名前を挙げながらも、「ここまでは期待していなかった」と語り、米林監督に壇上で「ありがとう」と頭を下げるひと幕もありました。
舞台挨拶終了後にいよいよ本篇、『借りぐらしのアリエッティ』(東宝・配給)。前述の通り、普段は寝ている時間帯に重なっているので、若干不安を抱いてましたが――完璧に杞憂でした。これは本当に良いジブリ映画。ストレートでありながらちゃんと練り込まれたジュヴナイルになっていて、ワクワクモドキドキもときめきも含まれている。人間視点と小人視点との表現の違いをうまく活かした緩急のつけ方に感服しましたが、しかし何と言っても久々に正統派ヒロインの光芒を放つアリエッティが素晴らしい。『もののけ姫』以降のジブリ作品ではいちばん好き、といまから断言してもいいです。
鑑賞後はすぐに帰宅、軽く昼寝をして、急ぎ記録をつけたら作業に戻ろう――と思っていたのに、うっかり目覚ましをかけ忘れ、19時過ぎまで爆睡してしまいました。うわーん、今日も感想書きに割く時間がないよう。
*1:私の場合です。
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