購入以来、色々な本に浮気しつつちまちまと読み進め、ようやく読了。自ら取材した話を異なる形で書き直したり、地元の口碑伝承を書き綴っていたり、といわゆる実話怪談オンリーでない構成が新鮮ながら、ちょっと専門的な匂いが強く、お勉強的に読むべき本かな、などと感じながら終盤に迫ったとき、『手相奇談』で慄然としました。
これ、本当に実話か。作者自身“探偵小説にもなりうる”と語っている通り、極めて理に適った展開と驚きがありながら、通底するもの、そしてその結末はどう考えても“怪談”そのもの。怪談好きなら普通に興味深い1冊であるのは間違いないと思いますが、個人的にはこの『手相奇談』が読めただけでも大収穫でした。これ、うまく整理して映像化すれば、理想的なホラー映画が撮れそうなんですが。誰かやりませんか。
あまりにも衝撃的だったのと、最近になって利用し始めた読書メーターでは、amazonで扱っていない書籍が登録できないため*1、記録とこの熱い想いを刻みこむため、久々に読書報告をここに上げた次第。
*1:故に、上の商品リンクも実際には使えません。
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