3日連続の映画鑑賞です。……しかし、わざわざ昨日チケットを確保しておいたというのに、危うく遅刻するところでした。出かける前にちょこっとプリントしようと思っていたら、ノートパソコンがうまく起動しなかったり、移動に利用した山手線が、先行する便の乗客トラブルが原因で10分間停車し遅刻しそうな危機感を味わったり、とのっけからケチがついて、到着したときには微妙に暗い気分に。
訪れたのはTOHOシネマズ日劇。鑑賞したのは、個人的にいちばん贔屓にしている俳優ベニチオ・デル・トロが製作も兼任した主演最新作、古典的ホラーをリメイクした『ウルフマン』(東宝東和・配給)。
何せ監督が決まっていない段階から情報を得ていた作品だったので、もう楽しみで楽しみで仕方なかったのですが――観終わってすぐの印象は、「期待しすぎた」でした。いや、確かにオーソドックスな怪奇映画の方法論に則っているし、芝居は見応えがあるんですが、もっと仕掛けや新しい工夫があっても、と思ってしまったのです。しかし、あとになって振り返ってみると、美術や造形、場面の組み立てにも隙がなく、実にかっちりと仕上がっている。映画を作るなら新しい趣向を、などと考えていると後退にしか見えない作品でしょうが、今の技術と表現力で古典を復活させた、という意味で充分に価値があると思います。まあなんにしても、主演という位置づけでたっぷりと露出するデル・トロが堪能できたので問題なし。
……と、あとで盛り返したものの、帰宅したあとも細かいトラブルが相次ぎ、がんがんテンションが落ちた結果、作業も溜まっている映画感想も手がつけられないままこんな時間になってしまったのでした……ああもう、タモリ倶楽部観たらベッドに入ってしまおう。続きはノートパソコンでのんびりやろう……。
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