レンタルDVD鑑賞日記その645。

 昨年8月にリリースされた『呪われた心霊動画XXX 傑作選3』を鑑賞。バイト先の友人と共に訪れた心霊スポットで常軌を逸した事態に遭遇する“アケチ野ハウス”、友人と水族館を散策しているさなかに記録された不可解な出来事“留守電の内容”、知らないあいだに鞄に押し込まれていたものを巡って怪奇現象が多発する“首人形の実験”など9篇を収録。
 このシリーズは1巻のなかで繋がりあうエピソードが多く、インパクトの強い作品もその周辺から多い。なので、傑作選というかたちにすると、共鳴しあうエピソードをまとめて引用することになります。ひとつの巻から引用するエピソードが増えてしまうので、傑作選としては果たしてお得な作りなのかどうか。
 ただ、まとまりはありますし、怪異のインパクトは強い。常々語っているとおり、私は映像の不気味さ以上に、その背景を掘り下げることで怖さを演出するドキュメンタリー部分にこそ価値を見出すのですが、このシリーズは映像自体も(真偽はさておき)強烈なので、観ていていちばん楽しい。こと、連作となると、1本ずつの映像や投稿者は違うのに、それらが根底で結びついている、という事実がより薄気味悪さ強調するので、余計にワクワクします。
 とは言うものの、こういう傑作選のように、出来がよく、密度のあるものを詰めこまれると、少々胃にもたれる。連作は1巻につき1パターンくらいで充分かな……。

コメント

タイトルとURLをコピーしました