第3回したまちコメディ映画祭in台東 前夜祭 映画秘宝まつり

 今年も開催されますしたまちコメディ映画祭。地元なので、とりあえず支援すべし、と第1回・第2回と1本ずつ鑑賞したのですが、今年は色々あって難しいかなー、と思っていたところ、ある方が「急用で参加できなくなった」とのことで急遽譲っていただくことに。前述の気持ちもあるし、上映作品はもともと日本公開を楽しみにしていたものだったので喜んで頂戴しました。

 午前中は体調不良で寝込みつつも、何とか夕方までにある程度恢復させて、夕方からお出かけ。会場である浅草公会堂は自転車で充分に行ける距離ですが、生憎の雨模様なのでバスで移動。

 イベントはまず、映画秘宝メンバーらが急ぎプログラムの説明をしたあと、まずは映画秘宝お薦めの新作映画予告篇上映。30分強という長尺、しかも日本での公開未定で字幕さえ入っていない作品も入っていますが、なるほど映画秘宝が選びそうなカルトな品揃え。当然のように『Scott Pilgrim vs. the World』とか『Machete』とか『Piranha 3D』なんてのも含まれてました。この辺も未だ日本公開未定なんですが、勿体ないよなー面白そうなのに。そうそう、『Scott Pilgrim』については、配給会社が公開に躊躇しているため、そのケツを蹴飛ばすべく署名運動が行われています。とりあえず最低目標である1000票は集まったそうですが、気になる方は今からでも署名をお願いします。アドレスは http://scottpilgrimjp.web.fc2.com/ です。

 そのあと、本日のメインイベントである映画上映。作品は、何の取り柄もないのにヒーローを志した少年が思わぬ事態に巻き込まれる様を、アメコミ・ヒーローへのオマージュたっぷりに描いたアクション・コメディキック・アス』(Culture Publishers・配給)

 詳しくはまた後日書きますが、これは大傑作。言ってみればコメディ寄りの『ウォッチメン』といった趣ですが、話の展開に嘘っぽさがなく、とてもうまく練られている。ところどころのイきすぎたギャグも効いてますし、それでいて残酷でシリアスで、なおかつカタルシスも充分。けっこう残虐な描写が多いですし、卑猥な表現もふんだんなのでとうていお子様には見せられませんが、アメコミ映画やイギリス産のクライム・コメディあたりを好む人なら確実にハマります。一時期日本公開が危ぶまれていたのが信じられないくらいです。公開されたらもう1回観るわ。

 映画のあとは、映画秘宝の初代編集長である映画評論家・町山智浩氏とお笑いコンビ・浅草キッド水道橋博士氏によるトーク。何を話すのかと思えば、『キック・アス』にかけて――何故か水野晴郎氏のホモ疑惑検証。実に10年以上を費やしてこのネタを追求していたという水道橋氏が蓄積していた映像をもとにした企画だったのですが、ミニスカポリス劇場版の監督をお願いすると称して水野氏から“ケツ”と“男”の話ばかり引きだしてみたり、映画の宣伝協力と称してホモ疑惑を追及してみたり。検証は昨年、ある番組の取材映像で決着するのですが、その結論というのが振るっている。何と、水野晴郎氏のホモ疑惑は、浅草キッドが書いたネタがそもそものきっかけで、その影響でどうやら水野氏と共にホモを疑われた方は危うくそっちの道に本格的に踏み込んでしまうところだったという――しかし話を聞くと、証言者も結局はほぼハマりかけていたということのようですが。

 まあ面白かったのは面白かったのですが、『キック・アス』の内容とはまっっったく関わりがなかったうえ、やっぱり深夜にかけたほうが愉しかった気がします、トークのほうは。しかし盛り沢山だったのは確かで、大満足して帰宅。チケットを譲っていただいた某氏、ありがとうございました。

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