本日の映画は、1回目の上映が12時スタート、という微妙に悩ましい時間割。……悩みましたが、鑑賞前に食事を摂る、私としては変則的なスケジュールを組むことにしました。
結果、朝の時間には余裕が出来たので、日課の『Fit Boxing 2』をしっかりこなし、余裕を持って出発……するはずが、直前にひとつ、使うはずのものが行方不明になって、しばし捜し回る羽目に。最終的に、「必要ではないからいいや!」と諦めましたが、そう腹を括るまで20分かかってしまった。
行き先は新宿です。もはやバイクで新宿までの移動は慣れたもので、想定通り11時ごろには到着……しかし、次の選択はちょっと考慮すべきだった。このところ立ち寄ってないな、という理由で、今回は五ノ神製作所で食べることにしたのですが、店の前まで辿り着いたら既に列が出来てる。開店は11時、ということは、この時点で店内に座っているお客はみな、ほんの数分前に入店したばかり、つまり、入れ替わるまでに時間がかかる。
入店したのが11時半。注文は既に通っているので、着丼はすぐでしたが、如何せん私は食べるのがそんなに早くない。麺を少なめにしてもらっても、なおも時間ぎりぎりで、どーにか映画館の座席に着いたときには、もう予告篇は始まってました……本篇に間に合って良かったよ。
今年初となる新宿武蔵野館にて鑑賞した本日の作品は、『デッド・ガール』で話題となった新鋭アダム・エジプト・モーティマー監督作品、幼少時に封印したはずの《イマジナリー・フレンド》に翻弄される青年の姿をスタイリッシュに、スリリングに描いた『ダニエル(2019)』(flag配給)。
序盤から特徴的なヴィジュアルに引っかかるものはあったんですが、なるほどそう来たか。ある意味すごくシンブルな思いつきなんですが、しっかり表現的に伏線を張って、趣を整えているのがいい。そして、それを適度に意識させないメイン2人の熱演ぶりも秀逸。かたやティム・ロビンスとスーザン・サランドンの息子マイルズ・ロビンス、かたやアーノルド・シュワルツェネッガーの息子パトリック・シュワルツェネッガーという2世コンビで、しばしば父親の面影が覗くのにちょっとハッとしてしまいますが、青臭さと熱量がいい味を出していて、いずれも好演でした。
惜しいのは終盤、どうも軽くまとめてしまった感があること。筋書きとしては正しいし、クライマックスがああいう形になったのも伏線があるので、収まってはいるんですけど、設定や成り行きからすれば、もうちょっと派手でも良かったような気はします。
とは言え、美術にまでこだわった妖しい雰囲気と、狂気の中に滲む苦み、甘酸っぱさが瑞々しい、サスペンスにして青春ドラマです。
鑑賞後、もう食事は済んでるので、まっすぐ帰宅……はせず、ちょっと足を伸ばして世界堂へ。購入した書籍はカバーをかけて保護しているのですが、これに使っているグラシン紙のストックがちょうど尽きてきたので、補充してきました。丸めた全判の紙を、ビームサーベルよろしく背中の鞄に差してバイクを走らせるのでした。
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[…] 原題:“Daniel isn’t Real” / 原作:ブライアン・デリュー / 監督:アダム・エジプト・モーティマー / […]