1日かけて、ガスを抜く。

 昨年末からの作業がまだ尾を引いていて、今年はきのうの時点でまだ2本しか映画を観てません。作業が片づいたらしばらく映画三昧にするつもりではいましたが、とはいえそろそろ限界だったようです……昨晩、頑張って大きなヤマを越え、あとは細かい調整で済むはず、というところまで来たところで、もー何も出なくなった。もともと今日はイベント上映のチケットをひとつ押さえてあったので、最低でも1本は観るつもりでしたが、朝にその発券をするついでに1本鑑賞、いったん家に帰りひと休みしたあとで夕方からハシゴ、というここしばらくやってなかった強行軍に走ってしまいました。

 ……先に結論を言えば、だいぶヘトヘトです。だいぶ体力が落ちているところへ、そもそもここ数日の徹夜でまた若干調子が崩れてますので、まあまあこたえました。それでもだいぶ気分的にはスッキリしましたが。

 まずは朝、TOHOシネマズ上野に赴き、夕方からのチケットを確保。当初、ここで朝にももう1本観るつもりでいましたが、時間や移動経路を考えるとさほど無理がない、と気づき、トイレで用足しのついでにネットでチケットを購入、それからTOHOシネマズ日本橋へ。両者のあいだは銀座線でちょっと、という近さと便の良さで、実はハシゴがとてもしやすい――もっとも、上野はアニメ作品が多め、というくらいで、このふたつの劇場のラインナップってそんなに違いはありませんから、こんなことをする機会はあんまりないでしょうけど。

 とまれ、日本橋に河岸を移して鑑賞した今日の1本目は、今年初めての午前十時の映画祭8上映作品です――1作につき最大4週、鑑賞のチャンスがあるんですが、いまかかっているのは3週目、残り1週のあいだに2本押さえねばならないため、わざわざ移動してきた次第。作品は、ウディ・アレン監督の代表作、神経質な男が別れたパートナーに抱く執着を言葉の乱れ打ちで描写するアニー・ホール』(ユナイテッド・アーティスツ初公開時配給)

 ウディの自伝的作品、と言われても信じたくなるキャラクターへのシンクロぶりと、ときどき観客に向かって語りかけるアイディアに終始魅せられる不思議な1本でした。時系列もしばしば相前後していて混沌としているのに、この語り口のお陰で主人公の屈折した思考が伝わりやすい、というのが面白い。私はウディ・アレン作品はわりと最近の数作しか観てないんですが、これは確かにとても彼らしい作品だと思う。

 いったん家に帰って食事を摂り仮眠を取り、ふたたびTOHOシネマズ上野に赴いて鑑賞した本日2本目は、京都アニメーション制作のテレビアニメ劇場版第2作中二病でも恋がしたい! -Take On Me-』(松竹配給)

 ……実はテレビシリーズはおろか、先行する劇場版も観てません。なのに急に選んだのは……フリーパスがあったから、というのも大きいのですが、「予備知識のない女性が観ても共感出来る」という評を目にしたから。なので、それ以上の情報を仕入れずに鑑賞してみました。

 確かに、これはけっこう真っ当な、単体でも成立する“青春映画”になってる。高校3年になり、選択するべき時期が迫っているからこその葛藤。“中二病”という突飛な衣を纏い、ユーモアで彩りながらも、そういう芯はリアルで、誠実に描いているのです。登場人物の大半がほぼほぼバカですが、観終わって「まあ、お幸せにどーぞ」という気分にさせてくれる。ほんとに、これだけ観ても充分に楽しめる出来です。

 しかし本篇以上に感心したのは冒頭。ここでの趣向、『プリキュア』シリーズの影響もありつつ、けっこう画期的かも知れません。私の知る限り、同じような趣向を使った作品は他にないんですが、真似してもいーような気はする。特にアニメ系。

 続いて同じ上野の別スクリーンで本日のメインイベント、ですが、長くなったので項目を改めます。

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