……けっきょくシーズン2も観てもうた。

 昨日の項目をアップしたあと、冒頭だけちょこっと観て止めていた『心霊マスターテープ2』ですが――けっきょく、そのまんま、最後まで観ちゃいました。だって、観たいテレビ番組皆無だったし、合わせても2時間半しかないし、そもそも普通に面白いし……。
 前シーズン――という括りではなく、『心霊マスターテープ2 シーズン1』と銘打っているので、なんか混乱しますが、ここでは普通にシーズン2と解釈します――同様、フィクションと予め断っていればこその過剰っぷりが楽しい。そしてなにが嬉しいって、フィクションであることを逆手に取って、白石晃士監督の『コワすぎ!』……によく似た『ヤバすぎ!』の劇中人物である工藤ならぬ獅童と市川ならぬ市山を登場させちゃったこと。物語のなかでいっかい冥府に足を踏み入れてる彼ららしく、現実にはあり得ないほど暴力的、かつ突き抜けた手法で、やや硬直気味だった展開に刺激を加えてくる。
 そして、前シーズン以上に、意識して《心霊アベンジャーズ》をやってます。特に、第1話での内輪揉めから終盤に至ってのドラマなんか、フィクションとしてはなかなかに胸が熱くなる……いちおう本来は演出など裏方にいるべきひとたちがやってる、と思うと笑ってしまうのも事実。
 前シーズンがそうだったように、今シーズンも怪奇ドキュメンタリー――と私は書きますが、彼ら自身は“心霊ドキュメンタリー”と称している――なるものに関わる人間としての業や覚悟を問うている。そしてそこに、フィクションならではの趣向で決着をつけているのも前シーズンを踏襲していてまた良し。
 この調子だと、シーズン3もいけるような気がします。またぞろ、2撮影の外側で展開する内容にするのか、また新しい切り口にするか。いずれにしても、続けてくれるならばまた観よう。

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