タイムリミットは、72時間。

 連休が明けたので、映画を観に行くことにしました……きのうも観てたじゃん、というツッコミはごもっとも。しかしきのうのが発作だったのに対し、きょう観に行くのは先週時点から決定事項だったのです。なにせ、母も「観たい」と言っていた作品なので、母が午前中に時間の開いている金曜から月曜のあいだに決めるしかない。あんまり遅らせると、脚を運びやすい劇場で終わってしまいそうなので、連休明け即、観に行くことに。
 劇場は、こーいうときに重宝する最寄りのTOHOシネマズ上野。鑑賞したのは、フジテレビ系列のいわゆる“月9”で2期製作されるスマッシュヒットとなったシリーズの劇場版、医療を陰から支える放射線技師チームの葛藤と活躍を描いた劇場版 ラジエーションハウス』(東宝配給)。放送時、親子共にガッツリ楽しんでいたので、どーしても観ておきたかった。
 予告篇で採り上げられていた、孤島を襲う謎の病、というテーマだけで、私立病院のスタッフを絡めていくのは無理があるんじゃないかなー、という不安があって、実のところそこまで期待はしてなかった。しかし蓋を開けてみたら、テレビシリーズの良さ、面白さを完璧に踏襲して、しかもきちんと内容、質共にしっかり水準を上げている。パンフレットによると、テレビシリーズ2期と同時に企画は固まっていて、この劇場版の構想に向かって2期のエピソードを組み立てていたそうですから、それも宜なるかな。
 感心したのは、この孤島絡みの事件に先行する幾つかの患者や症例が、放射線技師というメインのモチーフをしっかり活かしていること。山崎育三郎がいい演技を見せる夫婦のエピソード、孤島での物語の導入となる話は、まさにこのシリーズの本領。医療の部分をリアルに展開しながら、メインキャストの人間関係や個性を用いたユーモアで細かに擽ってきてまったく退屈させない。
 いちおう単独でも楽しめるように配慮した、とは言い条、テレビシリーズに接していた報が楽しめるのは確か。しかしテレビシリーズが好きだったひとなら外すべきではない、いい仕上がりです。

 鑑賞後は、最寄り駅近くのケンタッキーで昼食を購入、電車に持ち込む、という軽いテロ行為を働きつつ帰宅……自宅の最寄り駅にあれば、そっちで買うんだけどね……。

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