昨年から始まった、したまちコメディ映画祭in台東。去年私ははファレリー兄弟(ひとりだけ)舞台挨拶つき上映を鑑賞しましたが、今後もなるべく続いて欲しい、という願いを込めて、今年もひとつだけ選んで足を運びました。
鑑賞したのは、実在のあまりにも風変わりな結婚詐欺師をモデルにしたコメディ『クヒオ大佐』(Showgate・配給)。期待していたほど積極的に女性を惑わせているわけではなく、むしろかの人のマヌケさや、詐欺師らしからぬ妙な哀愁に面白さのある作品。やっぱり堺雅人は見事に嵌っていて、愉しい1本でした。
今回は映画祭でなにか1本鑑賞することが目的なので、イベントの有無とかはまったく気にしていなかったのですが、いちおうは映画祭だから、ということなのか、上映前にちゃんと出演者の舞台挨拶がありました。どうやらほとんどのイベントで挨拶をするつもりらしいプロデューサーのいとうせいこうと大場しょう太の両氏が映画の中で堺雅人が身に着けていたのと同じ軍服姿で登壇して、舞台上に招いたのは――アンジャッシュの児嶋一哉。登場しての第一声は「僕ですみません」。
いとうが冗談交じりに弁解していましたが、コメディ映画祭なのでお笑い芸人が挨拶の場に現れるのはある意味道理です。全般に自虐的なコメントが目立つ児嶋を中心に、3人での掛け合い漫才のような挨拶は、思いの外楽しめました。
ほんとーは他にも観たいイベントがあるんですが、ちょっと時間が確保しづらいので、今年もこれ1本だけ。来年は2つ3つぐらいフォローしたいところです――ファレリー兄弟の再来日もあることを信じて。出来ればベニチオ・デル・トロも一緒に。
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