昨晩うっかりアップするの忘れてました。
ひょんなきっかけからケータイ小説から文壇の寵児へと急成長した作家・早乙女愛次郎のパーティに招かれた桃子と大友。だがその晩、早乙女は何者かによって殺害されてしまった。例によって遺品に触れた桃子は過去に跳躍、誰が彼を殺したのか探りはじめる。どうやら怪しいのは、早乙女と同士であった作家たちのようなのだが……
そんなに景気のいい出版業界知らねーよ、とか、そんなにはっきりとジャンルが別れてて交流があるなんてあり得ないぞ、とか突っこみつつも、もーその辺は“漫画的”に徹しているからこそ、と解っているので許容できます。だがあのミステリ作家のキャラクターは何だ。悪意に満ちている上にその不徹底ぶりは。ロリコンじゃなくて単なるコスプレマニアやんか! 本物なら偽物は拒むぞ?! 面白かったのは認めるが!
一見本格ミステリ風の出だしですが、内容のほうはやっぱりサプライズを重視していて根拠に欠く、しかも筋立てで誰が犯人かは概ね察しがつく。まあ、それはそれでスピード感があって楽しめますし、真相判明後の犯人の言動は迫力と重みがあってなかなか。正直そんなに頭のいい犯人ではなく、警察があそこまでボンクラでなけりゃ普通に捕まる程度だろ、とは思いましたが、ムードの演出とそのあとのフォローは悪くなかったので、トータルでは好感触。
もう原作とは別物と割り切って楽しんでいるつもりではいるのですが、これが深夜帯としては高視聴率を上げている、と聞くと微妙な気がします。……これを観たあとで原作を読むのはあんまりいいことじゃないと思う。どっちもそれぞれの面白さがあるのに、変な形で期待を裏切りそうなんだよなあ……
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