用足し、用足し、映画鑑賞。

 この何ヶ月か、映画鑑賞以外の私用はほとんど後回しにしていたため、色々とやることが溜まっています。中でも、どーにかせねばいけなかったのは――散髪でした。なかなか切りに行く時間が確保出来ず、伸びるに任せていたのですが、もうさすがに我慢できない。特に今年はすっかり自転車での外出が普通になり、汗をかくと髪がべたべたになって落ち着かないのです。すっきり、短くしたい。

 午前中に、父の友人が営む美容室を訪ねて切って貰うと、その近くにある靴店に立ち寄って、もうひとつの懸案であった新しい靴の購入。このとき履いている靴は、間もなく爪先に穴が開く、という危険状態にありました。あとあとバイク乗りに復帰するときのことを考え、防水仕様で踵のしっかりしたものをチョイス。

 どうやら用事を済ませて帰宅すると、いつものように昼寝をして頭をすっきりさせてから、ふたたび外出。今日は映画鑑賞しないつもりでいたのですが、出来れば劇場で観ておきたかった、しかも観る劇場も決めていた作品が、来週以降は私にとってあまりに都合の悪いスケジュールに変更されてしまうため、急遽本日午後のちょうどいい案配の回を押さえることにしたのです。

 訪れたのは、やたら久々、という気のするTOHOシネマズ西新井。前回の『エンジェル ウォーズ』から3ヶ月ぶり、というのは他のミニシアターなどに比べればよっぽど短い間隔ですが、3年連続で最も頻繁に訪れていた劇場だっただけに、よもやこんなに間が空くとは思いませんでした――忙しかったのもありますが、『美女と探偵』とかのイベント上映を押さえることに注力していたせいでしょう。

 ともあれ、久々の西新井にて鑑賞したのは、藤沢周平原作、篠原哲雄監督、東山紀之主演による時代劇小川の辺』(東映配給)

 同じスタッフによる『山桜』がなかなか優秀だったので、これは是非にでも観たいと思っていた1本。期待通り、いい意味でのマンネリズムが横溢した、すごーくリラックスして愉しめる作品でした。侍が妹の婿を討つ、という発想以外はごくごくオーソドックスなのですが、裏切らないからこその心地好さと、旅の過程で描かれる日本の風景がとにかく沁みます。独創性とか激しさを求める人にはまったく合わないでしょうが、そういうものに倦んだ人にはお薦め。私自身、基本的には尖ったものが好きなのですが、こういう穏やかな作品も無性に観たくなる質なので、満足でございました。

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