公園で騒いでいた若者のひとりの頭が突如炎上、頭蓋骨を消し炭にして息絶える、という事件が発生する。自然現象の可能性が捨てきれない、と事故説に周囲が傾くなか、刑事の内海薫は事件説に固執する。先輩刑事・草薙の紹介で、天才学者・湯川学の知恵を借りに行くが……
原作シリーズはあらかた手許にあるものの未読、ということもあって当初観る気はなかったのですが、このところ本格ミステリに飢えているしドラマとしても謎解きがあるほうが嬉しいし、というわけで鑑賞。月9に推理小説原作ドラマをやっている、ということに物珍しさを感じたので。
トリック自体はちょっと安易ですが、さすがに東野圭吾原作なだけあって、闇の織り込み方が見事。恐らくドラマのための潤色であるキャラクター作りも仕掛けを崩していないので、普通にミステリ・ドラマとして楽しめました。福山雅治の偏屈な学者ぶり、柴咲コウの愛嬌のある刑事役もなかなか嵌っている。
しかし初回の貢献者は何と言っても唐沢寿明です。素顔はぶっちゃけ悪戯っ子なのですが、ラストで充分なインパクトをもたらす犯人役を好演しております。さすが。
原作を読んでいないせいかもしれませんが、不満のない出来だったので、来週以降も鑑賞してみます。
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