結果4本立て。

 またしても天候が不安定です。きょうはちょっと早い時間に上野に行くつもりが、思っていたよりちょっと遅くなったので、電車を利用。雨が降りそうな気配がなければ自転車を使うところなんですが。

 向かったTOHOシネマズ上野にて鑑賞したのは、2015年の2期終了から3年を経て初の劇場版登場、お馴染みの面々揃っての沖縄旅行の様子を描いたのんのんびより ばけーしょん』(角川ANIMATION配給)

 これは、とてもいい。当然ながら原作やアニメを観ているひと前提に作ってはいますが、主要キャラの個性はしっかり際立たせてますし、何より、“夏休みの想い出”のキラキラ感や終わる寂しさを完璧に描きだしている。原作では珍しい、長めの尺のあるエピソードを元にしているのですが、オリジナルで加えた部分が非常に効いていて、原作をなぞった描写に新しい意味を添えることにも成功している。このアニメは第1期の第4話がアニメ史に残るレベルで白眉だ、と思ってるんですが、それに匹敵する出来映え。なかなか第3期が実現しないことにヤキモキしていたファンも、これなら納得だと思います。

 鑑賞後、開店直後の六代目けいすけを訪ねて、少し早めの昼食を摂ると、映画館へ戻ってもう1本です。こんどはスタジオポノックの最新作ちいさな英雄 −カニとタマゴと透明人間−』(東宝配給)。『のんのん〜』が1時間10分、こちらは1時間足らずで、ハシゴしても合計2時間ちょっとで済むので、うまく噛み合う時間帯を探して、まとめて鑑賞したわけです。こちらは3篇の短篇なので、都合4本立て。

 ジブリ直系の技術の高さを実感させる内容でした。ちゃんと“英雄”というテーマで統一しつつ、それぞれに違った世界観、タッチ、表現を用いている。『カニーニカニーノ』は親しみやすい世界観と、尋常でなくリアルな水の描写に見蕩れますし、『侍エッグ』はごくごくシリアスな題材を採り上げながらも、とても真摯で力強い。『透明人間』はお馴染みの設定に意外なかたちで光を当て、表現的にも挑戦をしつつ内容はとても劇的。そして、エンドロールにまでちょっとした工夫が凝らしてある。全篇合わせて54分しかないんですが、とても満足感のある作品集でした。こういう実験精神を発揮しつつも観やすい作品、個人的にはとても好き。

 それにしても上野の劇場はなかなか凄いことになってました。『のんのん〜』も『ちいさな〜』も封切りは先週末だったんですが、『のんのん〜』の週替わり来場者プレゼントはとっくに終了、あれこれ出ているグッズはスポーツタオルの2種類しか残ってない。『ちいさな〜』にしても、朝訪れた時点ではパンフレットが品切れになってました。こっちは再訪したときに入荷していたので、無事に購入出来ましたけど。

 とあるグッズが買いたかったんですけど、他の劇場に探しに行くか、近々再訪する際に入荷していることを期待するべきか……。

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