2カ月にいちどのお楽しみがやって来ました。きのうは体調不良でいまいち作業が進まなかったので悩みましたが、ついでに観る映画のチケットまで既に確保してましたし、出かけないなら出かけないで気分がだんだん腐ってきてしまうので、午前中にどうにか一段落をつけて、夕方からお出かけ。あとの作業に差し支えるので、自転車は使わず、電車にて新宿へと移動。
TOHOシネマズ新宿にて、まず本題の前についでの1本を鑑賞。作品は本日封切り、『ビトレイヤー』のエラン・クリーヴィー監督作品、難病の恋人を救うために危険な仕事に手を出してしまった男の、一世一代の逃走劇を描いたアクション・サスペンス『アウトバーン』(Asmik Ace配給)。今日封切りの作品には他にもっと観ておきたいものがあったんですが、あんまり気負わずに観たかったので、“とりあえず最初に爆発させとこう”という作品ばっかり製作しているジョエル・シルヴァーがスタッフに加わっているので、きっとスカッとさせてくれるだろう、と信じてこれをチョイス。
期待通り、なかなかにスカッとさせる内容……というか、アクション・シークエンスで変に常識的なことを考えずにぶつけまくり壊しまくり、というのが素直に楽しい。銃弾があんまり当たらない不思議も、しかし主人公のある意味での純粋さや、けっこう練られたプロットで吹き飛ばしてしまう。ご都合主義に見えるかも知れませんが、しかし単純に見えてうまく組み立てられた秀作でした。傑作とは呼ばないけど面白い、と素直に言える作品。
ちょっと時間をおいて、本日の本題、爆笑問題withタイタンシネマライブ#41です。
本篇の前に、シネマライブ限定で配信される、このあとシネマライブには、松尾アトム前派出所、グリーンマンション、脳みそ夫の3組が登場……ただ個人的には今回このくだりは低調でした。グリーンマンションがまあうまかったかな、と思った程度で、しかし今になると中身が思い出せないですから。
そして本篇。序盤はネコニスズ、瞬間メタル、ゆりありく、シティホテル3号室までタイタン勢が続きます。意外だったのは――というのは失礼ですけど、今回このあたりでいちばん面白かったのが瞬間メタルだったこと。変な実験ネタをやっては微妙な空気にしがちなコンビなんですが、今回はその微妙な空気がいい具合に笑いを誘ってました。次のゆりありくは終盤で無理矢理ネタをまとめた感がありましたけど、猿だからねえ。
次は最初のゲスト枠、いま人気絶頂のトレンディエンジェル。さすがに勢いはあるんですが、よっぽど忙しいのか、斎藤さんが変なところでネタを先に口走る、というポカをやってました。それをちゃんとネタに吸収するあたりがいま乗っている証なのかも。
次はふたたびタイタン勢からミヤシタガク。前に見た記者会見のネタも良かったんですが、今回の予選敗退したサッカー部、というシチュエーションはまた絶妙に良かった。あり得ないけど実際にこのくらい考えている奴はいそうな面白さ。
ふた組目のゲスト枠は三四郎です。あらゆる場所でとちっているイメージしかない小宮も、こういう漫才でのとちりはネタと一体化していて素直に笑えます……テレビだとしばしばイラッとするんですけど。
ここからはまたタイタン勢ですが、日本エレキテル連合、ウエストランド、長井秀和という異様にクセのある流れ。ブームが落ち着いたエレキテルは、そのぶんシュールさに腰が据わってきた感があります。およそ地上波では出来ないネタを嬉々としてやっている。彼女たちはこのくらいのほうがいいと思う。ウエストランドと長井秀和はある意味でいつも通り。本当にいつも通り。
3つ目のゲスト枠に登場したのはヴィンテージです……私も最初、誰? とちょっと思いました。何年か前まで『世界の果てまでイッテQ!』で世界各国の奥地に泊まるシリーズをやっていて、常に粗い編集の憂き目を見ていた武井のコンビです。ちゃんとネタを見たのは初めてですが、ああ、まだ頑張ってたんだなー……というそっちの印象が強くて、ネタはあまり記憶に残っていない。
続くゲストは金谷ヒデユキ。『ボキャブラ天国』にて“地獄のスナフキン”のキャッチフレーズで人気を博していた歌ネタ芸人です。本人曰く18年振りのタイタンライブだそうな。このあとの珍しく単独で登場のBOOMER、そしてトリの爆笑問題、という流れはちょっと懐かしかった。
トリの爆笑問題は毎度ながらの時事ネタです。笑いにしづらいところはもちろん採り上げていませんが、ネタに出来るものなら前日、当日の話でも採り入れる積極性が珍しく徒となって、途中で乱れたのはまあご愛敬。
実のところ、終盤はにわかに襲ってきた尿意と戦いながら、だったのでいまいち集中出来なかったのですが、それでも楽しめたので問題なし。全般にミスが多かったようにも思いますが、それもまたライブの面白さですから。
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