……と、いちど見出しをアップして、今日付けの更新は終わったかと見せかけて、もうひとつ残っていたりする。
今月1日の『007/スカイフォール』公開に先駆けて、TOHOシネマズ六本木ヒルズにて007シリーズ旧作を連日上映する、という企画を実施してました。例によって、未だ古い作品が網羅できずにいる私は、007も午前十時の映画祭でかかった『ロシアより愛をこめて』やデル・トロが出ているからと観た『消されたライセンス』など一部しかまだ観ていないので、この機会に是非、などと考えていたのですが、何だかんだで1回も立ち寄ることが出来ませんでした。
が、これがけっこう好評だったようで、箱を有楽町のTOHOシネマズ日劇に移し、先週金曜日からふたたび日替わり、レイトショー枠での上映が始まったのです。こんどこそ、せめて1本くらいは、と思い、当初から“観るならこれ”と考えていた作品がかかる今日、徹夜明けにも拘わらず意地で出かけてきました。
作品は、シリーズ第3作、金に魅せられた男との戦いを描く『007/ゴールドフィンガー』。なんでこれをあえて選んだのかというと、初期作品はかなり観ている母に「どれが面白いか」と訊ねたところ、この作品のタイトルを挙げたから。
観てみると、なるほどこれは上出来。既に2作目の描写を敷衍している箇所があちこちにあって、意図的にパターンを構築しているのが窺えますが、そんななかで大規模な企みがもたらす不穏さ、緊迫感をうまく描いている。あちこちツッコミどころもあるものの、それを押さえつけるぐらいに物語に勢いがあり、何より悪役が非常に魅力的。
年末にかけて、まだまだ慌ただしい状況が続くため、他の作品が観られるかどうかは謎ですが……可能なら、あと1本は観ておきたいなー。
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