金曜日封切り作品鑑賞のため、有楽町へ。一昨日、神保町シアターを訪れるついでに、ちょっと遠まわりしてチケットは確保済。なのでゆっくりと移動出来る……とはいえ何が起こるか解らないので、ちゃんと余裕を持って出かけるのであります。
TOHOシネマズ日劇にて、朝一番に鑑賞したのは、本年度アカデミー賞脚色部門賞受賞作品、ハワイを舞台に、にわかに人生の岐路を迎えた男の悲哀をペーソスたっぷりに描き出した『ファミリー・ツリー』(20世紀フォックス配給)。
『アバウト・シュミット』『サイドウェイ』とハズレのないアレクサンダー・ペイン監督に、安定感充分のジョージ・クルーニー主演という組み合わせで、まったく不安を感じてませんでしたが、やっぱり高品質。すごーくオーソドックスな構成のように見えて、表現が緻密に組み立てられていて厚みがある。シンプルな結末にも示唆するものが多く、渋味と噛み応えのある名品でした。ジョージもいいけど、娘のボーイフレンドもなかなかです。
鑑賞後は、帝国劇場の地下にある某讃岐うどんチェーン店(ほとんど断定しているようなものだ)で昼食を摂る……つもりでいたのですが、映画館のあるマリオンを出た途端、いつの間にか空を覆っていた黒雲から雨が降ってきてしまった。今日は降られる覚悟が全くなく、折りたたみ傘さえ持っていなかったので、マリオンから帝国劇場まで移動するのは辛い。やむなく、屋根伝いに移動しやすい範囲にあるファストフード店で、雨宿りついでに食事を済ませました。幸い、自転車は三越の地下にある有料駐輪場に駐めてありましたし、食べているあいだに雨雲は通り過ぎたので、結果的には自転車も私も濡れずに済んだのですが……そろそろ雨具を揃え直したほうが良さそうです。間もなく梅雨だ。
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