何年振りの『ドラえもん』だろう?

 実はきのう、いちどは映画を観に出かけたのですが、諸般事情から鑑賞せずに引き返してきました。しかし、どーにもムズムズしてならなかったので、夕方からお出かけして1本、鑑賞してきました。

 もはや今年の私にとっての常小屋となったTOHOシネマズ日本橋にて観てきたのは、シリーズ初となる3DCGにて、ドラえもんのび太の出逢いと別れとを描いたSTAND BY ME ドラえもん(3D)』(東宝配給)。左眼のコンディションが悪いので3Dじゃなくてもいいかしら、と思ったんですが、見えないほどではないし、これは出来る限り3Dで観ておくべきだ、と感じたので。

 ……うううん、という印象でした。いや、実は作品の狙いを考慮すれば何も間違えていない。なまじ長年続いてしまったがために、いまさら描くことが出来なくなったエピソードや主題を、3DCGを採用した別の表現方法を選ぶことで描き出した。選択したエピソードや道具にも文句はない……んですが、どうもあざとすぎる。それに、台詞は基本的に原作通りのようですが、構成や間の作り方がいまひとつしっくり来ない。狙いは正しいので基本的には喜ばれるでしょうし、だからこそヒットしているんでしょうけれど、個人的にはもうちょっとやりようがあった気がします。

 ただ、3D上映にすることで、前代未聞のレベルでドラえもんを身近に感じられる映像と、のび太と並行するカメラによって、タケコプターの感覚を疑似体験出来るようにしたことはとても評価出来る。どうせ観るなら3Dを選択していいんではないでしょーか。

 ちなみに私はこれでも昔は根っからの藤子不二雄(分かれる前からの)ファンでした。ですから劇場版ドラえもんもかなり映画館で観ています。が、お約束のように遠ざかり、プリキュアさえも劇場に観に行くようになった最近もなんとなーく行く機会がなかったので、もう何年振りか解りません。本篇を観て味わったのは郷愁――ではなく、水田わさびの声にまったく抵抗を覚えないことへの感慨でした。テレビシリーズを観続けているわけでもないのに、すっかり定着したんだなー。

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