『ゲゲゲの鬼太郎』第1話 妖怪の棲む街

 リメイク回数では史上最多らしい第5期のスタート。なんかあの人もいずれ出てくるらしいしいちおう妖怪ものだ、ということで今期は真面目に鑑賞します。

 湖そばの祠に悪戯を働いた子供達が、相次いで姿を消すという事件が発生する。ネコ娘経由で話を知った鬼太郎が馳せ参じると、悪戯に加わった子供のひとり・白石が、解放された妖怪・水虎によって捕らわれるすんでのところだった。そうしているあいだにも悪戯をした他の子供がまた攫われ、残るは白石ひとり。鬼太郎は砂かけ婆らにも協力を求め、水虎を捕らえようとする……

 おお、さすがに優秀。いきなり冒頭から古典的な虚仮威しを繰り出してきたと思ったら、本編はごく真っ当な怪奇もの、そして30分尺の少年少女向け冒険ものの様式を整えています。随所で御都合主義を感じますが、基本は若干厳しさのあるスーパーヒーローものなのでその辺は問題なし。

 初回ということもあって、お馴染みのレギュラー妖怪が全員それぞれの特性を駆使して貢献しているのも堅実で良し。強いて言うなら、鬼太郎が妖怪退治に乗り出す理由が明示されていないのがちょっと引っかかりますが、構成を考えればそのうちやるんでしょう。また、便宜上“退治”と表現しましたが、実際には倒していない点にも注目。

 ネコ娘が、自分に見惚れた白石少年に対して「色気づいてるんじゃないわよ人間のくせに」と言ってみたり、最後なぜか白石少年が妖怪たちと一緒に目を光らせていたり、と細かなくすぐりもあって、けっこう面白かった。何回かあとにあの人が出るらしい、という話を聞いて観始めたんですが、これなら普通に視聴継続できそうです。気になるのは、作画の質が維持できるかどうかですが……

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